早期黒字化目指す、三井住友の日興買収は脅威か否か不透明=野村HD<8604.T>社長
[東京 30日 ロイター] 野村ホールディングス(8604.T: 株価, ニュース, レポート)の渡部賢一社長兼CEOは30日の記者会見で、過去最悪の赤字に落ち込んだ業績の今後について「早期の黒字化を目指す」と述べた。早期とは具体的にいつかとの問いに対して明言は避けたものの、「2年後に云々というより早期にやりたい」と語った。三井住友フィナンシャルグループ(8316.T: 株価, ニュース, レポート)が日興コーディアル証券と日興シティグループ証券の一部を米シティグループ(C.N: 株価, 企業情報, レポート)から買収する方向になっていることに関連し、野村にとって脅威になるかどうかは不透明との見解を示した。
野村の業績は過去最悪に落ち込んでいる。市況悪化にともなうトレーディング損失の拡大に加え、昨年秋に買収したリーマン・ブラザーズ(LEHMQ.PK: 株価, 企業情報, レポート)に関連するコスト増で、2009年3月期の連結決算(米国会計基準)は、最終損失が7094億円となった。
トムソン・ロイター・エスティメーツによる過去30日間の主要アナリスト4人の予測平均値によると、野村の2010年3月期の当期損益は583億円の赤字。黒字化の予想は2011年3月期(908億円の黒字予測)まで先延ばしとなっている。
渡部社長は、業績回復のために今年度10%のコスト削減目標を徹底すると述べる一方、必要と判断する部分では新規の人材採用も行っており、削減の一辺倒ではない点も強調した。
一方、証券業をめぐっては三井住友と日興コーディアルなどとの関係のほか、三菱UFJフィナンシャル・グループ(8306.T: 株価, ニュース, レポート)は米モルガン・スタンレー(MS.N: 株価, 企業情報, レポート)と資本業務提携し、銀行と証券会社の連携によって、独立系の野村証券に対し攻勢をかけようとしている。
こうした競争環境について渡部社長は、銀行グループが証券会社を吸収したりコングロマリット(総合金融)化する流れは「すでに脅威だったし、これからも脅威で(競争環境は)変わらない」と述べた。 続く...












