来週のクレジット市場=一般債の取引量は低水準、CDSは神経質な展開
<対国債スプレッド>
政保債(公営)10年 10.5─11bp 銀行債(みずほ)5年 43─44bp
地方債(都債)10年 20.0─21bp 電力債(東電)10年 21─22bp
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[東京 21日 ロイター] 来週のクレジット市場では、期末週となるため、一般債
の取引量は低水準になる見通し。投資家はポートフォリオの微調整を行う程度にとどまろ
う。クレジット・デフォルト・スワップ(CDS)市場は、信用収縮への懸念が依然とし
て払しょくされておらず、海外CDS市場との連動性を一段と強め、神経質な展開が予想
される。
一般債の投資家の動向について、ある国内証券のディーラーは「期末を意識した投資家
は動きにくい。一般債は流動性に課題があることも、投資家の運用意欲を削ぐ可能性が高
い」とみている。複数のクレジット市場の関係者によると、投資家は来週、一般債のポー
トフォリオへの組み入れ比率を下げたいと考えている。保有リスクのある格付けの低い国
内普通社債(SB)や、米サブプライムローン(信用度の低い借り手向け住宅ローン)問
題で信用収縮の影響を受けやすい銀行債、利付金融債への売り圧力が強まろう。「証券会
社も一般債の在庫を多く抱えていることから、ポジションを増やしたくないという事情が
あるため、一般債の取引量は低水準にとどまろう。スプレッドはワイド化したままで推移
する見込み」(別の国内証券のディーラー)との指摘があった。
CDS市場では、海外CDS市場との連動性を一段と強め、プレミアムが激しく上下す
る神経質な展開が予想される。米利下げや予想上回る米金融機関の決算でプレミアムのワ
イド化はいったん止まった。米連邦住宅公社監督局(OFHEO)が米連邦住宅抵当金庫
(ファニーメイ)(FNM.N: 株価, 企業情報, レポート)と連邦住宅貸付抵当公社(フレディマック)(FRE.N: 株価, 企業情報, レポート)に対する自
己資本規制を緩和する措置をとることもタイト化の材料となった。プレミアムについて、
ある外資系証券のクレジットアナリストは「米金融サービスのCITグループ(CIT.N: 株価, 企業情報, レポート)が
資金の調達が困難になっているとの見方や、米メリルリンチ(MER.N: 株価, 企業情報, レポート)<0#1108=JFI>が追加
評価損を計上するとの憶測が浮上するなど、ワイド化の材料も少なくない。来週もタイト
化、ワイド化の材料が激しく交錯する可能性が高く、プレミアムは敏感に反応しよう」と
みている。
21日から取引を開始した新指標のiTraxxJapanシリーズ9JPMCDS01はタ
イトな水準でスタートしたが、マーケットでは、プレミアムの落ち着きを想定していな
い。「来週も米国景気の後退懸念を意識する局面に変わりはなく、ドル安/円高の進行か
ら日本の輸出関連企業の業績への悪影響が警戒される。信用収縮への懸念が依然として払
しょくされず、プロテクションの買いが優勢になる可能性は十分にある」(別の外資系証
券)との見方が出ていた。
セクター別では、輸出関連企業のほか、証券化商品関連の評価損拡大が懸念される金融
機関のプレミアムの推移が注目される。
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