米国防費削減へ、9.11後で初めて前年度下回る
[ワシントン 26日 ロイター] 米国防総省は26日、2013会計年度の予算要求および、5カ年の節減計画を明らかにした。今後10年間で4870億ドル節減するため、人員削減や、戦闘機など軍装備調達の縮小などを盛り込んだ。
2013年度の予算(基本部分)要求額は5250億ドル。2012年度の5310億ドルより少なくなった。要求額が前年度を下回るのは、2001年9月11日の米同時テロリスト攻撃以後では、初めてのこと。
アフガニスタンなど、海外駐留関連予算は884億ドル。イラクでの軍事作戦終了やアフガニスタンからの撤収で、これも2012年度の1150億ドルから減少した。
国防予算は、連邦予算の約20%を占める。
昨年8月に成立した法律により、国防予算は今後10年間に4870億ドル減らす必要があり、今回発表した予算案は、それを踏まえて策定された。
ただし、昨年、与野党の赤字削減協議が決裂したことにより、自動的に実施される2013年からの約6000億ドルの支出削減には対応していない。関連法が改正されない限り、国防総省は2013年からさらに500億ドルの節減を迫られる可能性がある。
5カ年計画では、2010年に57万人に達した陸軍の規模を5年間で49万人に、ピーク時に20万2000人いた海兵隊も18万2000人に減らす。
軍関係者の報酬は、あと2年は増加する方向だが、その後は減速する見込み。
兵器開発計画や戦闘機などの調達の延期や縮小も盛り込まれた。ロッキード・マーチン(LMT.N: 株価, 企業情報, レポート)の次世代戦闘機F35購入計画は維持するものの、購入ペースを落とす。
一方で、昨年、アルカイダのリーダー、ウサマ・ビンラディン容疑者宅への急襲で活躍した特殊部隊やサイバー攻撃に対処する部隊などは強化するとしている。
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