日経平均が反発、国内勢の売り観測で上値重く

2009年 11月 6日 15:58 JST
 

 [東京 6日 ロイター] 東京株式市場で日経平均は反発。米株の大幅高を受けて買い先行となった。ただ、増資懸念が再び台頭し大手銀行株が売られたことなどで、市場心理は弱気に傾いたという。

 弱気は自動車株などにも波及し、指数は午後に上げ幅を縮小した。国内機関投資家による主力株売りも観測された。市場では「戻りの鈍さが嫌気され、国内勢中心に処分売りが出ている。今晩発表の米雇用統計に対する警戒感も出ている」(準大手証券トレーダー)との声があがった。

 東証1部騰落数は値上がり453銘柄に対して値下がり1115銘柄、変わらずが118銘柄だった。東証1部の売買代金は1兆2632億円と引き続き低調だった。

 前日の米株の伸びと比較すると、きょうの東京市場は総じてさえない動きとなった。日経平均はプラスとなったものの、TOPIXは軟化しマイナス圏で引けるなど「モメンタムの弱さが気がかり」(国内投信)との声が相次いだ。「大口の先物注文はみられないが細かい注文で、逆張りしているシステム売買があるようだ。このため上値、下値ともに押さえられた」(大手証券トレーダー)との声もきかれた。

 インベストラスト代表の福永博之氏は、好決算が出た中小型株は好感され買われる一方、主力株は好決算でも全体的に反応が鈍いと指摘する。「国内機関投資家が主力株を中心に売っているようだ。新規の国内株運用資金が入ってこないことに加え、買いたい銘柄がないそうだ」という。きょうは先物で9850円に厚い売りが待機していたとみられる。市場では「5日移動平均線の9850円水準が意識されたほか、国内機関投資家の少し上げれば売りたいというスタンスが表れたのではないか」(国内投信投資顧問)との見方があった。

 業種別では精密機器や電気機器が上昇した。不動産や保険はさえない。

 個別銘柄ではみずほフィナンシャルグループ8411、三井住友フィナンシャルグループ8316などの大手銀行株が下落した。

 公募増資と売り出しで約1340億円を調達すると発表したNEC6701は反発。悪材料出尽くし感から、買い戻しが入ったという。トヨタ自動車7203、日産自動車7201、マツダ7261など自動車株の一角が売られた。ソニー6758、キヤノン7751などのハイテク株は堅調だった。

 (ロイター日本語ニュース 石渡 亜紀子記者)

 
 

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