UPDATE1: アジア通貨動向(26日)=リンギ主導で上昇、FOMC受け資金流入期待
[シンガポール 26日 ロイター] アジア通貨市場は総じて上昇。米連邦公開市場委員会(FOMC)とバーナンキ米連邦準備理事会(FRB)議長の会見を受けて追加緩和措置がとられるとの観測が強まり、アジアへの投資資金流入期待が膨らんでいる。マレーシアリンギがチャート上の節目を抜け、アジア通貨高を主導している。
リンギMYR=MYは1ドル=3.0400リンギの抵抗線を突破。一時9月13日以来の高値となる3.0355リンギを付けた。外国人投資家がマレーシア債を買っていることが背景。
バーナンキFRB議長は25日、FOMC後の会見で、追加緩和を検討する可能性を示唆した。FRBは同日発表したFOMC声明で、少なくとも2014年終盤まで政策金利を異例の低水準に据え置く方針を表明した。
議長の発言を受け、アジア通貨市場では短期投資家の買いが入った。一部のディーラーとアナリストによると、リアルマネー系のファンドも買いを入れた。
ただ、投資家のアジア通貨への買い意欲からアジア通貨の見通しは改善しているものの、一部の通貨はテクニカル的に買われ過ぎとされる水準にあり、中銀による介入で上昇が抑制される可能性もあるとみられる。
BNPパリバ(シンガポール)の通貨ストラテジスト、Thio Chin Loo氏は「リアルマネーがリスク資産を買っている。この動きはしばらく続き、アジア通貨の一段高につながるとみている」と語った。
同氏は韓国ウォン、人民元、インドネシアルピアが資金流入の恩恵を受けるとの見方を示した。
一方、欧州債務危機や世界的な景気減速への根強い懸念から、アジア通貨が調整に見舞われるリスクを指摘する声も聞かれた。
米ドル/シンガポールドルは引き続き、オフショアファンドやインターバンク投機筋の売りに圧迫された。12月のシンガポールの製造業生産が予想を上回る伸びとなったことも圧迫要因となった。
米ドル/シンガポールドルはフィボナッチで10月から11月の上昇の76.4%戻しの水準となる1.2566シンガポールドルを下抜けた後、やや持ち直した水準で推移している。
ドル/ウォンKRW=KFTCは約2カ月半ぶりの安値に下落。ソウル株式市場での海外投資家の買い越しが、2011年5月上旬以来の長期にわたって続いていることが背景。
ドル/ウォンは一時、昨年11月14日以来の安値となる1120.3ウォンに下落したが、韓国当局によるドル買い介入観測が高まるなか輸入業者の買いが入り、下げ渋っている。
ただ、市場筋によると、当局は介入していないもよう。
*0655GMT(日本時間午後3時55分)現在のアジア国通貨の対米ドル相場は以下の通り。
シンガポールドル 1.2569
台湾ドル 29.975*
韓国ウォン 1121.00
タイバーツ 31.28
フィリピンペソ 42.82
インドネシアルピア 8960.00
インドルピー 50.09*
マレーシアリンギ 3.0380
人民元 6.3332*
*中国、台湾、インドは休場
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