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円上昇、日銀追加緩和見送りなどで=NY市場
2012年4月10日 / 21:08 / 6年前

円上昇、日銀追加緩和見送りなどで=NY市場

4月10日、ニューヨーク外国為替市場では、円が対ドルでおよそ1カ月ぶり、対ユーロで約7週間ぶり高値をつけた。写真は昨年8月撮影(2012年 ロイター/Yuriko Nakao)

[ニューヨーク 10日 ロイター] 10日のニューヨーク外国為替市場では、円が対ドルでおよそ1カ月ぶり、対ユーロで約7週間ぶり高値をつけた。日銀が9─10日に開いた金融政策決定会合で追加緩和を見送ったことに加え、スペイン・イタリア国債利回りが上昇し、世界経済をめぐる懸念が意識された。

同日の欧州債券市場では、ユーロ債務危機をめぐる懸念を背景に、スペイン国債利回りが6%に迫る一方、独10年物利回りは昨年9月につけた過去最低水準と並ぶ1.637%となった。

そのため市場では、ユーロ圏の債務問題が尾を引き、世界経済の成長を下押しするとの懸念が浮上。ユーロや株式などのリスク資産を手放し、安全資産とされる円や米国債などを買い進む動きが広がった。

ロイター・データによると、ドル/円は一時、3月初旬以来の安値となる80.65円をつけた。直近では80.70円。

ユーロ/円は、およそ7週間ぶり安値となる105.47円をつけた後はやや持ち直し、1.22%安の105.52円で推移している。

テンパス・コンサルティングの通貨ストラテジスト、ジョン・ドイル氏は「欧州株が大きく下落したことで、安全資産としての円の投資妙味がやや高まった」と指摘した。

欧州の主要株価指数であるFTSEユーロファースト300種指数.FTEU3はこの日、1月半ば以来の安値で取引を終えた。

またドイル氏によると、前週末6日に発表された3月の米雇用統計が失望を誘う内容になったことで、米連邦準備理事会(FRB)による追加緩和観測が高まっており、ドルに対し円を選好する動きが広がった。

スコシア・キャピタルの首席通貨ストラテジスト、カミーラ・サットン氏は、「円の動きは、市場参加者が日銀による追加緩和を見込んでいたことを示唆している」と指摘。「(追加緩和は)選択肢から外れたわけではなく、日銀は月内に開催される会合で金融緩和を決定する可能性がある」との見方を示した。

一方、ユーロ/ドルは、横ばいで推移する場面もあったが、直近では0.18%安の1.3076ドル。

スペインがユーロ圏危機の次なる震源になりかねないとの懸念から、同国国債に対しては最近、売り圧力が高まっている。

2月の独貿易収支は予想を上回る内容となったものの、市場は域内周辺国に関する弱材料を依然注視しており、ユーロを下支えるには至らなかった。

ナショナル・オーストラリア銀行(NAB)の通貨アナリスト、ギャビン・フレンド氏は「欧州情勢について、市場は一部の国がリセッション(景気後退)に陥っている点に注目している。ドイツ経済は良好だが、他の欧州諸国が足かせとなっている」と述べた。

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