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ユーロ/ドル上昇、米FRBの金融緩和強化受け=NY市場
2012年12月12日 / 21:57 / 5年前

ユーロ/ドル上昇、米FRBの金融緩和強化受け=NY市場

[ニューヨーク 12日 ロイター] 12日のニューヨーク外国為替市場では、ユーロが対ドルで上昇。米連邦準備理事会(FRB)が連邦公開市場委員会(FOMC)で、フェデラルファンド(FF)金利の誘導目標を予想通りゼロ―0.25%に据え置き、国債買い入れプログラムを継続する方針を表明したことを受け、ユーロ/ドルは上げ幅を拡大した。

FRBは、9月に打ち出した月額400億ドルのモーゲージ担保証券(MBS)買い入れを継続すると同時に、年末に期限切れを迎えるツイストオペに代わり、月額450億ドルの国債を買い入れる方針を明らかにした。

さらに、失業率が6.5%に低下するまで事実上のゼロ金利政策を継続する方針を示し、数値基準を導入する前例のない措置に踏み込んだ。

ドルが下落したものの、シティのG10通貨戦略グローバル主任、スティーブン・イングランダー氏は、FRBの措置に伴う影響について、市場が完全に織り込んでいない可能性があると指摘。「市場が、FRBのバランスシートが前年比で約40%拡大することに伴う影響を消化すれば、ドルに対する弱気な見方は増大するだろう」と述べた。

ロイターのデータによると、ユーロ/ドルは一時1.3096ドルに上昇。終盤の取引では0.46%高の1.3064ドルとなった。

ワールドワイド・マーケッツの首席市場ストラテジスト、ジョゼフ・トレビサニ氏は「過去4年に行った資産買い入れによる成長支援効果が限定的であることを踏まえると、FRBは出口のない金融政策を余儀なくされている状況だ。景気を改善できないまま、経済崩壊を恐れ、刺激策を縮小できずにいる」と指摘。「これは既存の政策の延長であり、すでに織り込まれ済みであることから、ドルへの影響は軽微だろう」との見方を示した。

バーンナンキFRB議長はFOMC終了後に行われた記者会見で、緩和解除について、相対的に段階的なものになると予想しているとの見解を示した。

さらに、年明けに減税失効と歳出の自動削減開始が重なる「財政の崖」を回避できなかった場合、FRBはその影響を相殺する手段は持ち合わせていないと語った。

ドルは対円で上げを維持した。FOMCの声明発表後、ドル/円は9カ月ぶり高値に迫った。16日の総選挙後に、日銀が一段と積極的な追加緩和に動くとの観測が高まっている。

ロイターのデータによると、ドル/円は一時83.22円をつけた後、終盤の取引では0.76%高の83.14円。

ユーロ/円は1.25%高の108.62円付近と、4月4日以来の高値をつけた。

北朝鮮が12日にロケットを発射したことも円を圧迫した可能性があると、アナリストは指摘した。

半面、ドルはユーロのほか、豪ドルやカナダドルなどの高利回り通貨に対して売られた。

豪ドルは対米ドルで3カ月ぶり高値を更新。ニュージーランド(NZ)ドルも対米ドルで2月29日以来の高値をつけた。

米ドルはカナダドルに対し、8週間ぶり安値をつけた。

コモン・ウエルス・フォーリン・エクスチェンジの首席市場アナリスト、オマー・エシナー氏は「とりわけ財政の崖をめぐる不透明性から、ドルが一段安となる余地は幾分限られていると考えられる。ユーロ圏やイタリア政局、日本の総選挙をめぐる懸念も、ドルの下落余地を限定的にするだろう」と述べた。

*内容を追加して再送します。

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