2017年2月28日 / 23:55 / 8ヶ月後

欧州委員長、英離脱後のEU統合深化に関する白書提出へ

 2月28日、欧州委員会のユンケル委員長(写真)が、英国離脱後の欧州連合(EU)の統合深化に向けた道筋について複数の選択肢を記した白書を1日に欧州議会に提出することが明らかになった。2014年5月撮影(2017年 ロイター/Eric Vidal)

[ブリュッセル 28日 ロイター] - 欧州委員会のユンケル委員長は、英国離脱後の欧州連合(EU)の統合深化に向けた道筋について複数の選択肢を記した白書を、1日に欧州議会に提出する。欧州委の報道官が明らかにした。

委員長はこれまで、全加盟国一体ではなく一部の国が先行して統合を深化できる仕組みを整える必要があるとの認識を示している。

EU関係者によると、委員長は、3月25日にローマで開催予定のローマ条約調印60周年を記念するEU首脳会合で検討が開始できるよう、4つか5つの「統合への道筋」あるいは「(英離脱後の)27加盟国の協力に向けた選択肢」を示すとみられる。

欧州委のマルガリティス・シナス報道官は28日の定例会見で「ローマの会合後にわれわれはこれらの選択肢について公の論議を始めたい。国民を巻き込む議論が重要で、首脳らがそのプロセスを始めることに期待している」と述べた。

ブリュッセルの外交筋は、白書に記された選択肢について、概ね現状の維持を目指すものから、経済・政治での結束強化を求める野心的な提案まで多岐にわたっていると説明。最も野心的な提案は連邦主義的な統合を目指すものだという。

統合深化に積極的な国と慎重な国に異なる速度を適用する案については、西欧諸国よりも経済力が劣る東欧諸国などから、一部の加盟国だけでEU補助金削減を決める恐れがあるとして懸念の声が上がっている。

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