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閣僚2人同日辞任で逆風の安倍政権、市場に増税延期の思惑も
2014年10月20日 / 05:17 / 3年前

閣僚2人同日辞任で逆風の安倍政権、市場に増税延期の思惑も

 10月20日、小渕優子経済産業相(写真)と松島みどり法相が相次いで辞任を表明した、第2次安倍晋三改造内閣は発足以来の「逆風」に直面した。都内で撮影(2014年 ロイター/Toru Hanai)

[東京 20日 ロイター] - 小渕優子経済産業相と松島みどり法相が20日、相次いで辞任する異例の事態となり、第2次安倍晋三改造内閣は発足以来の「逆風」に直面している。女性活躍を掲げて起用した2閣僚の辞任を受けて安倍首相は「国民に深くおわびする」と陳謝し、任命責任を認めた。今後の政権浮揚をにらみ、市場の一部では、早くも消費再増税延期の思惑も浮上している。

小渕経産相が20日午前、松島法相が同午後に首相官邸を訪れて安部首相に辞表を提出、同日に2人の閣僚が相次いで辞任する異例の展開になった。その後、首相は官邸で記者団に対し、任命責任は「総理大臣である私にある。こうした事態になったことを国民の皆様に深くおわび申し上げる」と陳謝。辞表を受理した理由について「2人の意思を尊重した」と説明した。

そのうえで、「政治・行政において難問が山積している。政治の遅滞は許されない」と述べ、20日中に両相の後任を決める考えを明らかにした。地方創生とともに女性が輝く社会づくりの実現を打ち出して9月3日に発足した第2次安倍改造内閣は、わずか2カ月足らずで看板の女性2閣僚が辞任する事態となった。

菅義偉官房長官は午前の会見で、閣僚辞任を受けて「(政権として)政策をしっかり遂行し、実績をあげることで、国民の理解を得ていきたい」と語った。

一方、自民党の谷垣禎一幹事長は同日午前、小渕経産相の辞任に関し、「女性活躍」の象徴的存在だったとし、政権へのダメージはあるとの見解を述べたという。

辞任表明の会見で小渕氏は「安倍内閣の一員として経済再生、女性の輝く社会の実現など様々な課題に何ひとつ貢献できなかったことお詫びする」と述べた。

また、公職選挙法に抵触する疑いが出ている後援会主催の観劇会に絡む収支について「後援会の収支報告書の記載には、大きな疑問があると言わざるを得ない。収入と支出、双方に実態があったのかどうか疑念を持った」などと説明。今後は弁護士や税理士を入れて、後援会を含めた関係政治団体の収支報告書を調査させる意向を示した。

ただ、衆院議員は辞職しない意向も同時に示した。

選挙区でうちわを配った問題が国会で追及されている松島氏は「国政に遅滞をもたらすことはできない」と辞任の理由を説明。民主党が公選法違反の疑いで東京地検に告発状を提出しているが、同氏は「私がやったことは、法に触れるとは思っていない」などと語った。

市場では「安倍政権の支持率も景気次第だろう。支持率低下を防ぐためにも、消費税増税を1年ほど延期する一方で、中規模の景気対策を打ち出す可能性が大きいとみている」(りそな銀行・チーフエコノミスト、黒瀬浩一氏)との声が出ている。

また、「国会運営で与党に対する野党の追及が強まり、カジノ法案など市場の期待する政策に関する議論が停滞するようであれば、失望の円高になる可能性がある」(みずほ証券・チーフFXストラテジスト、鈴木健吾氏)との見方が出ている。

*内容を追加します。

田巻一彦 伊藤純夫

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