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重質油めぐりサウジとカナダが対決、石油価格さらに下押しか
2015年1月7日 / 05:07 / 3年前

重質油めぐりサウジとカナダが対決、石油価格さらに下押しか

 1月6日、メキシコ湾岸の米製油所向け重質油の世界では、カナダとサウジアラビアが決戦の時を迎えようとしている。写真はサウジのヌアイミ石油鉱物資源相(手前)、2014年11月撮影(2015年 ロイター/Heinz-Peter Bader)

[ニューヨーク 6日 ロイター] - 石油市場では現在、石油輸出国機構(OPEC)と米シェールオイル生産企業との軽質スイート原油をめぐる「我慢比べ」が脚光を浴びているが、メキシコ湾岸の米製油所向け重質油の世界では、カナダとサウジアラビアが決戦の時を迎えようとしている。この対立によって石油価格に一段の下落圧力が掛かる可能性もありそうだ。

重質油をめぐる戦いは、軽質油に比べてベールに包まれた現物市場で展開されている。今後数週間に注目されるのは2つの要因だ。

一つには、カナダとメキシコ湾岸を結ぶ新たなパイプラインが稼働し、過去最大量のカナダ産原油が製油所に届くようになる。メキシコ湾岸の製油所の多くは軽質のシェールオイルよりも重質油の精製に適した設備を備えている。

これに対してサウジアラビアは、重要な市場である米国でのシェアを守ろうと、値引き攻勢を掛けようとしている。サウジ産原油のメキシコ湾岸におけるシェアはここ数カ月で半分未満に落ち込んでいるのだ。

RBNエナジーのサンディ・フィールデン氏は「これまでのところ、メキシコ湾岸は軽質油の供給過剰に苦しんできたが、現在は重質油の競争が激化している」と説明。ただでさえ軽質油で激烈な競争に直面しているサウジにとって、カナダ産原油の到来は「泣き面に蜂だ」という。

国営石油会社サウジアラムコは5日、「アラブ・ミディアム」油の米国向け価格を6カ月連続で引き下げ、この地域のサワー原油指標価格に対するディスカウント幅を2013年12月以来で最大とした。

サウジとカナダの対立による市場への影響は、そのタイミングも相まって増幅しかねない。テキサス州ヒューストン地域の製油所は初春に保守点検のために一時閉鎖を計画しており、日量100万バレル規模の追加的な需要減につながると推計されているからだ。

ある原油現物トレーダーは「影響は少なくとも夏まで尾を引くだろう」と語る。

そうなれば米国の石油価格への下押し圧力が強まり、ニューヨークとロンドンの投資家による原油先物の売りに拍車が掛かりかねない。

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