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金融システムに問題ない、市場は次第に落ち着く=日銀総裁
2013年6月21日 / 08:12 / 4年前

金融システムに問題ない、市場は次第に落ち着く=日銀総裁

6月21日、日銀の黒田東彦総裁は、都内で開かれた全国信用金庫大会であいさつし、日本の金融システムは、現在大きな問題を抱えていないと語った。写真は11日、都内で撮影(2013年 ロイター/Yuya Shino)

[東京 21日 ロイター] - 日銀の黒田東彦総裁は21日、都内で開かれた全国信用金庫大会であいさつし、日本の金融システムは、現在大きな問題を抱えていないと語った。

また、金融市場は5月下旬以降やや不安定だが、実体経済の前向きな動きを反映し、次第に落ち着きを取り戻すとの見解を示した。

総裁は、日本の金融システムの現状について「安定性、基礎体力の面では、現在、大きな問題は抱えていない」との見解を示した。ただ、金融機関の安定した収益基盤の確保は「引き続き厳しい状況にある」とし、2012年度の金融機関の決算からも「貸出利ざやの縮小を主因に、基礎的な収益力は、なお低下傾向にある」と語った。

その上で、成長が見込まれる分野や企業を掘り起し、支援していく「地道な取り組みを続けていくことが基本」とし、経営改善計画の策定や管理、財務相談、事業支援など「金融仲介の付加価値を高めていく取り組みが求められる」と述べた。

日銀としても、現在実施している成長基盤強化支援や貸出増加支援の資金供給制度や、モニタリング、考査などを通じて「金融仲介力の向上に貢献していきたい」と強調。このうち貸出増加支援制度については、今月18日に第1回目の貸付を実施。約3.1兆円の資金供給を実施するなど「金融機関の大変積極的な利用がみられている」と語った。

日本経済については、持ち直しているとし、海外経済も「全体として徐々に持ち直しに向かっている」と指摘。輸出については「為替相場の動きも下支えとなって、持ち直しつつある」と語った。

最近の金融市場の動向では「5月下旬以降、海外市場の動きなどを受けて、やや不安定な動きがみられている」としたが、「わが国経済は順調に回復への道筋を辿っており、こうした実体経済の前向きな動きを反映して、次第に落ち着きを取り戻していく」との見解を示した。ただ、日本経済をめぐる不確実性は引き続き大きく、「金融市場の動向を含め、今後の展開には注意していく必要がある」との認識を示した。

物価面では、予想物価上昇率について「マーケットの指標などで上昇が一服しているものもあるが、家計やエコノミストに対する調査など全体としては上昇を示唆する指標がみられている」と指摘。消費者物価の前年比は、東京に続いて全国も「次第にプラスに転じていくと見込まれる」と語った。

金融政策運営は、2%の物価上昇率目標の実現を目指して「これを安定的に持続するために必要な時点まで継続する」とし、経済・物価情勢について「上下双方向のリスク要因を点検し、必要な調整を行う」と指摘。「引き続き適切な金融政策運営に努める」と表明した。

伊藤純夫

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