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焦点:中国の汚職撲滅運動、「ミスタークリーン」王岐山氏に強大な権限
2013年9月13日 / 06:32 / 4年前

焦点:中国の汚職撲滅運動、「ミスタークリーン」王岐山氏に強大な権限

9月13日、中国汚職撲滅運動のキーパソン、「ミスタークリーン」こと王岐山氏は、共産党中央規律検査委員会の書記であり、党内序列は6位。しかし専門家からは、王氏は肩書きが示す以上の権力を持っていると指摘する声が上がっている。写真は2011年9月、ロンドンで、代表撮影(2013年 ロイター/Carl Court)

[上海 13日 ロイター] - 中国共産党の習近平指導部が進める「反腐敗運動」ではこれまでに、共産党中央委員会の委員3人を含む政府高官ら8人が調査・逮捕された。そのなかには、ペトロチャイナ(601857.SS)の元幹部らもおり、国有企業が絡む汚職調査としては、長い間にわたり前例のない規模となっている。

汚職撲滅運動のキーパソンが「ミスタークリーン」こと王岐山氏。王氏は、共産党中央規律検査委員会の書記であり、党内序列は6位だ。

米ブルッキングス研究所のフェローで、中国の政治を専門とするチェン・リ氏は、王氏は肩書きが示す以上の権力を持っている、と話す。「実質的には、習近平・共産党総書記に次ぐナンバー2」という。

共産党の実態はベールに包まれている部分も多く、王氏が規律検査委のトップとしてどのような活動をしているのか詳細は不明だ。王氏は公の場にあまり出ず、コメントしたとしても、中国指導部の大半と同じように、原稿を読み上げるだけ。インタビューにもほとんど応じない。

しかし専門家は、汚職撲滅運動において王氏の関与は明らかと指摘する。人民大学のチャン・ミン教授は「彼がいわば主演だ」と述べた。

<エリートの特権はく奪を提案>

中国では、共産党政治局常務委員会のメンバーは、現職委員のみならず、引退した後も含めて、汚職調査の対象にはならないという不文律が存在するが、この特権のはく奪を提案したのが、王岐山氏だという。

王氏はまた、共産党中央規律検査委員会の再編を行い、地方の指導部への調査を深めることができるよう、部署を2つ増やしたとされる。

習近平総書記は、汚職撲滅運動の初期に、官僚主義や形式主義を排するためのガイドラインを公表しているが、米ブルッキングス研究所のリ氏によると「これは、共産党中央規律検査委員会が作成したもの」。

リ氏は「王氏と習近平氏は、極めて強力なパートナーだ」と話す。

<汚職撲滅運動、実効性に疑問も>

中国は習近平体制以前にも汚職撲滅に取り組んだが、ほとんど成果はなかった。専門家は、それには本格的な政治改革が必要と指摘する。

エコノミスト・インテリジェンス・ユニットの中国担当シニアアナリストであるダンカン・イネスカー氏は「汚職撲滅運動を継続、拡大するならば、共産党の汚職問題に迫ることができるかもしれない。しかし政府が本気なのかどうかは、まだ判断できる段階ではない」と述べた。

John Ruwitch記者;翻訳 吉川彩;編集 内田慎一

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