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ドル98円半ばで伸び悩み、米短期金利上昇への警戒も
2013年10月16日 / 03:45 / 4年前

ドル98円半ばで伸び悩み、米短期金利上昇への警戒も

10月16日、正午のドル/円は、前日ニューヨーク市場午後5時時点に比べドル高/円安の98円半ばで推移している。ジャカルタで8月撮影(2013年 ロイター/Beawiharta)

[東京 16日 ロイター] - 正午のドル/円は、前日ニューヨーク市場午後5時時点に比べドル高/円安の98円半ば。依然難航する米財政協議や格付け会社フィッチ・レーティングスによる米国の格付け見通し引き下げを受け、一時98円を割り込んだが、押し目買いで下値を支えられた。しかし、前日の高値98.70円が上値抵抗線として意識されているほか、99円ちょうどからは実需の売りも並び、伸び悩んでいる。

格付け会社フィッチ・レーティングスは15日、米国の「AAA(トリプルA)」格付けをウォッチネガティブに指定し、財政協議がこう着していることを理由に最上級格付けを引き下げる可能性があると警告した。フィッチの発表はドル売りを誘い、一時97.99円まで下落したが、押し目買いも流入した。

その後、米上院指導部が債務上限の引き上げと政府機関再開に向けた合意を数時間以内に発表する可能性があると伝わると、ドルは98.63円付近まで上値を伸ばした。しかし、98.70円をしっかり超えることが出来なければ、98円後半では上値が重くなる」(外為アナリスト)とされ、そのとおりドルは伸び悩んだ。

現状では、米経済指標の発表が遅れるなど、米国の景気状況は把握しにくくなっており、取引のきっかけは、「株と、要人発言ぐらいしかない」(同)とされる。

米上院の指導部案では、2月7日までの国債発行を可能にし、それ以降の緊急措置を財務省に認めることや、1月15日まで暫定予算や赤字削減パネルの創設が盛り込まれているとされるが、市場は、むしろ米下院の情勢を注目している。

米下院共和党のセッションズ議員は15日、ベイナー下院議長の執務室での会議を終えた後、下院で債務上限引き上げ・予算案のとりまとめができず、15日中の採決を断念したことを明らかにした。

<短期金利>

市場参加者の間では、米国債の償還遅延や利払いの遅れのリスクを織り込んで、米短期金利が急上昇していることが警戒されている。

米短期金利の上昇は、為替スワップ取引にも影響を及ぼしており、ドル/円スワップ、ユーロ/円スワップなどで、ドルの調達コストが上昇している。

3カ月物ドル/円フォワードでは、ドルディスカウント幅が6.9ベーシスポイント(bp)付近と9月下旬の4.5bp付近から顕著に拡大している。同ディスカウントは前週一時7.3bp付近まで拡大した。

拡大の背景は、米財政協議の混迷をめぐって米短期金利が大幅に上昇したことに加えて、年末越えの資金確保の動きが出始めたことで、ドル/円の短期金利の格差が押し広げられたことがある。

前日の米国債市場では、10月24日と31日償還のTビル利回りが、前営業日から30ベーシスポイント(bp)上昇し0.50%を超えた。 2011年に発行され10月末に期限を迎える2年債の利回りも、前営業日から21bp上昇の0.7297%となった。

森佳子

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