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中国全人代開幕、GDP目標7.5%で変わらず:識者はこうみる
2014年3月5日 / 02:22 / 4年前

中国全人代開幕、GDP目標7.5%で変わらず:識者はこうみる

3月5日、中国の李克強首相(中央)は、全国人民代表大会(全人代、国会に相当)の開幕にあたり、政府活動報告の中で2014年の経済目標について明らかにした。北京で撮影(2014年 ロイター/Jason Lee)

[5日 ロイター] -中国の李克強首相は5日、全国人民代表大会(全人代、国会に相当)の開幕にあたり、政府活動報告の中で2014年の経済目標について明らかにし、国内総生産(GDP)伸び率を約7.5%に、消費者物価指数(CPI)伸び率を約3.5%にそれぞれ設定した。双方ともに前年の目標と変わらなかった。

市場関係者のコメントは以下の通り。

●人民元の変動許容幅拡大を示唆、近々実施へ

<CIMBインベストメント・バンク(クアラルンプール)の域内金利・外為戦略責任者、SURESH KUMARRAMANATHAN氏>

(中国が人民元の許容変動幅拡大を示唆したことは)明確だ。数日以内か数週間以内に実施される可能性がある。

ここ数週間、人民元が下落基調となっている状況を考慮すると、日本を除くアジアに悪影響が及ぶ見込み。

また人民元が当然上昇するとの前提が崩れたことを意味するため、特にマレーシアリンギ、インドネシアルピア、フィリピンペソ、台湾ドルが引き続き軟化する。

●中国当局は景気に配慮、景気対策に注力へ

<楽天経済研究所 シニア・マーケットアナリスト 土信田雅之氏>

中国の2014年GDP(国内総生産)の伸び率目標は3年連続で7.5%を出してきた。事前には、経済構造の合理化を実現するために同目標を7.0%に定めるとの見方もあったが、景気動向に配慮した当局の姿勢がうかがえる。足元の中国経済指標は良くないものが目立っており、伸び率目標はやや高めな印象だが、今後景気対策に力を入れていくという見方につながるだろう。

●あまりサプライズない

<大和証券キャピタル・マーケッツ(香港)のケビン・ライ氏>

7.5%は昨年の目標と同じ。固定資産投資の目標が低めだったことは興味深い。今回の報告にあまりサプライズはない。

●政府は国内消費を一層重視へ

<ANZ(上海)の中国担当エコノミスト、周浩氏>

基本的に、最近の人民元安や金利低下により、中国が既に政策緩和に乗り出していることは示されていた。

政府は国内消費を拡大することを一層重視するのではないか。

(政府活動報告の)トーンに何らかの大きな変化は見当たらなかった。しかし、(人民元の最近の)双方向のボラティリティーは、これ(人民元問題)が今年の優先項目の1つであることを示している。この件では変動幅が拡大される可能性が非常に高い。

●GDPとインフレの目標は予想通り

<東亜銀行(香港)のチーフエコノミスト、ポール・タン氏>

今年のGDP伸び率は7.6%、インフレ率は2.8%と予想している。政府の数字は控えめで、基本的にわれわれの予想に沿っている。

今年の成長鈍化はかねてから予想されており、固定資産投資と融資の抑制が引き続き重要なポイントとなるだろう。

われわれは、大気汚染など国民生活に大きな影響を及ぼす政策を懸念している。過去数年間、環境保護関連で多くの措置が打ち出されたものの、国民生活や経済にはマイナスの影響が出始めており、対策が必要だ。

●CPI3.5%目標、元安容認や金融緩和を示唆か

<ブラウン・ブラザーズ・ハリマン シニア通貨ストラテジスト 村田雅志氏>

目を引いたのは2014年の国内総生産(GDP)の伸び率目標が約7.5%とされたことよりも、消費者物価指数(CPI)伸び率目標が約3.5%とされたことだ。3.5%は当局にとってみれば思い切った数字だろう。沿海部と内陸部の経済格差からインフレ率はできるだけ抑えていきたいというのがマーケットの見方だった。足元で2%台半ばなのに1%の伸びしろがあるのは大きいのではないか。元安容認ととれなくもないし、金融緩和の手段を講じるのではないかといった連想も働きやすい。

人民元については、昨年前半ころから中国の景気減速が強いと指摘される中でも上昇していたが、これに無理があった。変動幅が広がるのであれば、人民元は下方向に行きやすい。需給も偏っていたという指摘もある。ただ、当局が具体的にどの水準を志向しているのかについては、今後の当局の反応を見極める必要がある。

人民元の値動きのドル/円への影響はあまり気にしなくていいだろう。日本と中国とはもはや輸出競合状態ではないとみている。貿易の実需の観点で、元が動いたから円も動くというのは考えにくい。

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