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ドル102円前半で停滞、買い戻し一巡で新規材料待ち
2014年3月5日 / 06:47 / 4年前

ドル102円前半で停滞、買い戻し一巡で新規材料待ち

[東京 5日 ロイター] -午後3時のドル/円は、前日のニューヨーク市場午後5時時点とほぼ変わらずの102円前半。ウクライナ情勢への警戒感がいったん後退し、前日の海外市場ではドル/円の買い戻しが進行したが、東京市場では失速。新規の手掛かり材料に欠け、午後は停滞色が強まった。

前日の海外市場では、ロシアのプーチン大統領がウクライナへの武力行使は最終手段との認識を示したことで、軍事衝突への懸念が後退。米株式の反発や米10年国債利回りの上昇などでドル/円は102円台を回復した。

この日の東京市場では、五・十日ということもあって仲値に向けては輸入企業のドル買いがそれなりに入ったという。ドル/円はわずかに上昇したが、その後は上値を抑えられた。

正午過ぎに日経平均先物が上げ幅を拡大すると、102.29円まで上昇して早朝の高値に顔合わせしたが、高値更新には至らず伸び悩んだ。午後3時にかけては目立った商いもなく停滞した。

三井住友銀行のシニアグローバルマーケッツアナリスト、岡川聡氏はウクライナ情勢に関して、武力衝突のリスクが完全になくなったわけではないとの見方を示している。

その上で「ウクライナ情勢への警戒感で円ロング、スイスロングにしていた分は解消したのだろうが、ここから落ち着いてリスクをとっていこうかというところまでマインドが1日でシフトするのは難しい」と話している。

きょうから米国の重要経済指標の発表が続くが、ウクライナ情勢が再び緊迫化すれば指標の内容を評価しながらの相場形成は困難とされている。

<海外勢は消費増税後の政府・日銀の対応に期待>

大手邦銀の関係者によれば、海外勢は現時点で円売りを急ぐ必要はないと考えているものの、消費税引き上げ後の政府・日銀の対応に期待して円買いポジションの構築には慎重だという。

同関係者は「海外勢は、消費税の引き上げ後、政府・日銀で何かしら動くという期待はしているが、それはもう少し先の話と認識している。円安方向にベットするようなことを今急ぐ必要はないと考えている。ポジション的には非常に軽い。リスクオフが一服して、数カ月後のことを考えれば、円買いポジションを作るのもためらわれるというところだろう」と話している。

黒田東彦日銀総裁は5日午後、参議院予算委員会で、他の事情が一定なら金融緩和で通貨安になるが、一概に言えるものではないと述べた。また、日銀の金融緩和は国内の経済が目的だとし、デフレから脱却し、2%の物価安定目標を早期に実現するためだとの考えを示した。

<全人代開幕>

中国の李克強首相は5日、全国人民代表大会(全人代、国会に相当)の開幕にあたり、2014年の経済目標を明らかにした。国内総生産(GDP)伸び率を約7.5%に、消費者物価指数(CPI)伸び率を約3.5%にそれぞれ設定した。双方ともに前年の目標と変わらなかった。

ブラウン・ブラザーズ・ハリマンのシニア通貨ストラテジスト、村田雅志氏は、CPI伸び率目標が約3.5%とされたことに注目している。「3.5%は当局にとってみれば思い切った数字だろう。沿海部と内陸部の経済格差から、インフレ率はできるだけ抑えていきたいというのがマーケットの見方だった」と指摘。その上で「足元で2%台半ばなのに1%の伸びしろがあるのは大きいのではないか。元安容認と受け取れなくもないし、金融緩和の手段を講じるのではないかといった連想も働きやすい」と述べた。

和田崇彦

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