Reuters logo
焦点:米投資家、第2四半期の企業業績急回復を期待
2014年4月7日 / 06:17 / 4年前

焦点:米投資家、第2四半期の企業業績急回復を期待

[ニューヨーク 6日 ロイター] -幅広い米国企業が冬の悪天候によって第1・四半期の業績が落ち込むと説明している。しかし投資家は第2・四半期の急回復を期待しており、回復の見込みが乏しい企業には厳しい視線を向けそうだ。

4月6日、幅広い米企業が冬の悪天候で第1・四半期の業績が落ち込むと説明しているが、投資家は第2・四半期の急回復を期待しており、回復の見込みが乏しい企業には厳しい視線を向けそうだ。ニューヨーク証券取引所で3月撮影(2014年 ロイター/Brendan McDermid)

S&P500種総合指数の構成企業のうち、1月1日から4月1日までに開いた業績関連の電話会議で天候要因に言及したのは219社に上り、前年同月の125社から大幅に増えた。

投資家はこれまで、業績不振を天候のせいにする企業に不信感を抱いていたが、今年ばかりは違う。ウォーレン・ファイナンシャル・サービスのランディー・ウォーレン最高投資責任者(CIO)は「事実として、天候が大きな悪影響を及ぼした。(従って)人々は今回、既に回復が、春の雪解けが始まったという示唆が各社の最高経営責任者(CEO)からあるかどうかを見守っている」と話す。

最近の米自動車販売と住宅統計は、景気が悪天候の影響から素早く立ち直りつつある様子を示した。バンク・オブ・アメリカ・メリルリンチのエコノミストらの予想では、第2・四半期の米成長率は3─3.5%に達する見通し。同社は採用の意思を示す中小企業が増えていることと、設備投資の見通し改善を指摘している。

予想通りなら、第1・四半期の予想中央値1.9%に比べて景気が加速することになる。

第1・四半期は利益見通しが急速に低下した。トムソン・ロイターのデータによると、1月1日時点で前年同期比6.5%だった予想増益率は、現在1.2%まで低下。公益を除くすべてのセクターが見通しを下方修正した。

第2・四半期の予想は8.5%の増益と、年初見通しの9.7%からわずかに下がっている。

<遠のく客足>

ことし第1・四半期には、一般消費財の企業による電話会議で悪天候が42回言及され、前年同期の29回から増えた。この中にはアーバン・アウトフィッターズ(URBN.O)やアメリカン・イーグル・アウトフィッターズ(AEO.N)といった企業が含まれる。この業界の増益率見通しは14.5%から6.1%に低下した。

S&P500種指数が第1・四半期に1.3%上昇したのに対し、一般消費財セクターの株価は3.2%下落した。

モルガン・スタンレーのアナリスト、ジェイ・ソール氏は、ブランド衣料・靴関連企業の中には今後数カ月間、大幅な回復が見込めそうにないところがあると言う。同社が引用したショッパートラックのデータによると、消費者はまずインターネット上で商品を調べてからショッピングモールに行くため、モール内で足を運ぶ店舗数が減っている。この傾向は年を追うごとに顕著になっているという。

ソール氏は「これは天候に左右されない変化であり、買い物行動の恒久的な変化だ」と述べた。

厳冬が追い風となったのはホーム・デポ(HD.N)、ロウズ(LOW.N)などのホームセンター。2月の販売報告では、除雪機や暖房器具、凍結防止剤の販売増が指摘されている。

公益セクターも第1・四半期の勝ち組で、予想増益率は年初の1.6%から7.7%に上昇した。S&P公益株指数は同期に9%上昇し、セクター別指数の中で最高の上昇率となった。

<鉱工業企業に打撃>

鉱工業セクターの第1・四半期の予想増益率は年初の5.0%から0.2%に落ち込んだ。

厳冬により時間外労働や出荷の遅れが生じたため、労働コストが増加。購買担当者調査では、冬場の未消化注文の増加が際立った。ボトルネックに拍車が掛かった結果、新規受注の見通しは改善している。

モーニングスターの株式アナリスト、キース・シューンメーカー氏は「(多くの鉱工業企業の)競争優位が損なわれたとは考えていない」と述べ、天候要因による悪影響は一時的現象に終わるとの見通しを示した。

フライトアウェア・ドット・コムによると、第1・四半期の米航空便の欠航件数は約8万7000件と、前年同期の倍以上に増えた。この一部には既に再予約が入ったか、今後入りそうだが、航空会社の収入が一部失われたのは確かだ、とアナリストは言う。

デルタ航空(DAL.N)は、悪天候が原因で第1・四半期に1万7000件が欠航し、売上高が9000万ドル押し下げられたと4月第1週に発表した。しかしデルタ株は同期に26%、ユナイテッド・コンチネンタル・ホールディングス(UAL.N)の株は18%、それぞれ上昇。これは一部の投資家が、悪天候の影響を一時的と見ていることの表れだ。

ウォーレン氏は「投資家はこれらの航空会社を大目に見ているのだろう」と話した。

(Caroline Valetkevitch記者)

私たちの行動規範:トムソン・ロイター「信頼の原則」
0 : 0
  • narrow-browser-and-phone
  • medium-browser-and-portrait-tablet
  • landscape-tablet
  • medium-wide-browser
  • wide-browser-and-larger
  • medium-browser-and-landscape-tablet
  • medium-wide-browser-and-larger
  • above-phone
  • portrait-tablet-and-above
  • above-portrait-tablet
  • landscape-tablet-and-above
  • landscape-tablet-and-medium-wide-browser
  • portrait-tablet-and-below
  • landscape-tablet-and-below