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アングル:ボラティリティ指標、「トランプ大統領」で大波乱も
2016年11月4日 / 02:07 / 1年前

アングル:ボラティリティ指標、「トランプ大統領」で大波乱も

 11月2日、金融市場における幾つかのボラティリティ関連指標は足元で大きく上昇したが、英国でEU離脱の是非を問う国民投票が行われた6月に比べるとずっと動きは小さい。だがもし共和党のトランプ氏(写真)が当選すれば、相当な波乱が起きる恐れは残っている。フロリダ州で撮影(2016年 ロイター/Carlo Allegri)

[ロンドン 2日 ロイター] - 金融市場における幾つかのボラティリティ関連指標は足元で大きく上昇したが、英国で欧州連合(EU)離脱の是非を問う国民投票が行われた6月に比べるとずっと動きは小さい。

これは米大統領選で民主党のクリントン候補を共和党のトランプ候補が猛烈に追い上げている中でも、投資家はまだクリントン氏勝利に賭けるポジションを維持している表れだ。つまり、もし共和党のトランプ氏が当選すれば、相当な波乱が起きる恐れは残っている。

クリントン氏当選なら世界の現状からそれほど変わらないとみなされている一方、投資家はトランプ氏が大統領になった場合に外交や通商、移民問題などにどんな影響が出てくるか不安に駆られている。

シティのG10FX戦略欧州責任者リチャード・コチノス氏は「ボラティリティは確率によって左右され、トランプ氏は当選確率が低い候補者だ。今のところトランプ氏の勝利は想定されていないので、実際に勝ってしまうとボラティリティは大きく跳ね上がる」と述べた。

ゴールドマン・サックスが今週示した分析では、S&P総合500種について日中の値動きの実績から算出する「リアライズド・ボラティリティ(RV)」は10月が6.6と23年ぶりの低水準にとどまった。

対照的にボラティリティ・インデックス(VIX)先物の11月の予想変動率(インプライド・ボラティリティ=IV)は過去数日でじわじわと上がり、現在は17.1と過去の大統領選時の平均に近づいた。それでも6月の英国民投票や1月の中国の株価急落、あるいは昨年8月の人民元切り下げショックなどの時点で記録された水準には遠く及んでいない。

主要通貨のIVは10月に年初来最低水準を付けたが、2日には4カ月ぶりの高さになった。ファンドマネジャーの間で資産配分におけるキャッシュ比率が高まっていることから、ボラティリティは一段と上がると彼らが考えている様子もうかがえる。

ドル/円の1週間物IVは2日、一気に2倍になった。ただし、9月の米連邦公開市場委員会(FOMC)前に付けた水準にはなお達していない。

(Patrick Graham、Vikram Subhedar記者)

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