3年物オペで信用収縮回避、市場はユーロ圏国債のリスク過大評価=ECB総裁
[ダボス(スイス) 27日 ロイター] 欧州中央銀行(ECB)のドラギ総裁は27日、ECBによる銀行への新たな資金供給によって大規模な信用収縮は回避できたとの見方を示した。ただ、ユーロ圏の一部では信用状況が依然として著しく悪化していると指摘した。当地で開催中の世界経済フォーラム年次総会(ダボス会議)で語った。
ユーロ圏政府債のリスクプレミアムは、財政赤字削減や経済改革、財政規律強化などの努力にもかかわらず、長期にわたって高止まりする可能性が高いとも述べた。
ドラギ総裁は、ECBが3年物オペで銀行セクターに注入した5000億ユーロ近くの資金について、「大規模な信用収縮を回避したことは確かだ」とした上で、実際に実体経済に流れているという証拠はまだないと述べた。
また「ユーロ圏には信用状況がおおむね正常な地域と著しく損なわれている地域がある」との見方を示した。
ECBの資金供給オペによるソブリン債市場への影響については「一定の反応があったが、銀行間市場の再活性化が必要になる。銀行が中銀を介さずに互いに貸し出す状態まで相互信頼が回復したということを確認する必要がある」と述べた。
さらに、欧州ソブリン債のスプレッドは長年にわたってリスクを過小評価してきたが、現在は逆にかなり過大評価していると指摘し、「こうした状況がしばらくの間続く可能性がある」とした。
ユーロ圏政府による財政規律の強化や経済構造改革での進展は評価し、新財政協定は財政統合に向けた一歩として必要な措置との見方を示した。
総裁はまた、ECBはインフレ率の過度の低下を防ぐと同時に過度の上昇を防ぐことにも同様にコミットしているとし、2%を若干下回る水準が目標だとあらためて言明した。
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