〔外為マーケットアイ〕ユーロ1.27ドル半ば、ECBは事実上の量的緩和を遂行中との指摘も
〔外為マーケットアイ〕
<15:25> ユーロ1.27ドル半ば、ECBは事実上の量的緩和を遂行中との指摘も
ユーロは1.2758ドル付近で高値から小幅反落。ユーロはショートカバー中心に東京時間は底堅さを維持したが、欧州序盤に入ってショートカバーが一巡し、小緩んでいる。
ドイツ連銀の理事会メンバーを務めるカール・ルートヴィヒ・テュイール氏は16日、欧州諸国は、紙幣増刷、すなわち量的緩和で債務危機に対応できるという考え方をやめるべきとの見解を示した。さらに、 ECBが2010年5月にギリシャ国債の買い入れを決定したことは、ユーロ圏政府の資金調達を金融政策によって支援することを禁じる規則に違反しているとの認識を示した。
他方、金融界では、ECBが既に事実上の量的緩和を遂行しているとの指摘が出ている。
「米国からECBに対してFRBのようにゼロ金利と量的緩和を急ぐべきだとのコメントが聞かれるが、既にECBは大胆な、事実上の量的緩和を実施している」と東海東京証券チーフエコノミストの斎藤満氏は言う。
ECBの資産残高は昨年末で2.7兆ユーロ(約3.5兆ドル)に達している。
ECBが12月21日に実施した3年物の長期資金供給オペ(LTRO)を通じて、欧州銀は総額4891億9100万ユーロの借入を受けている。「当初はそのほとんどがECBへの準備預金として預け入れられていたが、その分欧州のマネタリーベースは増えたわけで、FRBと同様に量的緩和を実施したことになる」と斎藤氏は言う。足元ではその一部が短期の欧州ソブリン債購入に充当され、ECBのソブリン債購入と同様の効果をもたらしている。
「中銀が国債を購入しない限り、量的緩和ではないとの認識は間違っている。ECBの資産がこれだけ膨張しているのは明らかに量的緩和の結果だ」と同氏は言う。
<14:33> ドル76.68円付近、安住財務相がスイスのような介入は難しいとの見解を表明
ドルは76.68円付近で軟調な足取り。ドルが対ユーロで弱含んでいるため、対円でも下値リスクが次第に拡大している。安住財務相は18日、スイスのように水準を決めて為替介入するのは難しいとの見解を明らかにするとともに、行き過ぎた投機的な動きに対しては「断固たる措置はいつでもとる」と発言した。
市場では「3月期末直前に、1回だけ、決算対策として、大規模な円売り介入をする可能性はあるだろう」(証券会社)との意見が聞かれた。
<13:40> ユーロ堅調、ギリシャ債務交換協議が滞れば民間負担を強要する国内法発動と米紙報道
ユーロは1.2780ドル付近。ニューヨークタイムズ電子版は、ギリシャのパパデモス首相との90分間のインタビューの内容を17日付の電子版に掲載した。その中で首相は、ギリシャの債務削減を目指した民間債権者との協議が滞れば、ギリシャは民間債権者に負担を強要する国内法を発動する、と述べた。
「この報道を受けて、ユーロは若干ビッドアップした」(国内金融機関)という。市場参加者によれば同報道によって、民間負担増の方向で債務交換協議がいずれ決着するとの見通しが広がったという。
また、ユーロ買い材料として、米ホワイトハウスの敷地に17日夜、発煙弾のような物体が投げ込まれたとの報道も話題に上がっていた。
<13:00> ユーロ1.2785ドル付近、短期市場の緊張和らぐがキャリー復活も
ユーロは1.2785ドル付近でこの日の高値圏。米格付け会社によるユーロ圏9カ国の格下げや、EFSF(欧州金融安定化ファシリティ)の格下げを受けたユーロの下落が短期的に終了したことで、ユーロのショート・カバーが入りやすい地合いとなっている。
短期金融市場では、ECBが12月21日に実施した3年物の長期資金供給オペ(LTRO)の影響で、Euribor3カ月物が1.213%まで低下し、昨年3月以来10カ月ぶりの低水準となっている。
「ECBが資金供給に対するスタンスを寛容なものに変化させていることで、金融機関ではLTROに対するスティグマ(負のイメージ)が後退しているようだ」(外資系金融機関)という。また、LTROの適格担保要件も着実に緩和されていることから、2月に予定されるLTROでは、1兆ユーロ程度の応札があるとの見方も出ている。ECBは12月のLTROで523の金融機関に総額4891億9100万ユーロを供給した。
ユーロの短期金融市場の緊張が和らぐと同時に、ドル調達の環境も好転してきた。ユーロ/ドル為替スワップを介したドル資金調達の上乗せ金利も3カ月物で78ベーシスポイント付近と昨年8月末以来の水準まで低下している。
ただ、欧州銀の資産圧縮が「道半ば」(他の外銀)であるうえ、調達コストが低下したユーロやドルの短期資金を原資に、ユーロキャリートレード、ドルキャリートレードを復活させる金融機関も出てきていることが、市場の将来的な不安定要因との指摘も出ていた。
前日、香港株式市場のハンセン指数.HSIが3.24%上昇して取引を終了したことや、最近のファンド勢によるJGB(日本国債)のアセットスワップの拡大等の背景には、キャリートレードの存在があると見られている。
<11:40> ユーロ1.27ドル後半で底堅い、ショートカバーが相場下支え
ユーロ/ドルは1.2778ドル付近。ニューヨーク午後5時時点からやや買い戻される展開となっている。市場では「格下げなどを受け、ユーロ売りで走ってみたものの、金利も株もついてきていない。金利差からいくと、ユーロ売りポジションは対ドルでも対円でもコストになる。下がらなければ買い戻さざるを得ない動きが出始めているような感じを受ける」(みずほ証券FXストラテジスト、鈴木健吾氏)との声があった。
「ギリシャ債務交換協議が再開するが、これが解決すれば目先、ショートカバーを誘う可能性がある。いったん降りてもいいタイミングと判断している投資家もいるのではないか。2月には欧州中央銀行(ECB)の3年物オペが入るので、そこまでは悲観一色にはなりにくい」(大手邦銀)との見方も聞かれた。
欧州市場ではリスク回避の巻き戻しで一時1.28ドル台を回復した。市場参加者によると、上値では1.2815ドル付近にストップが観測されている。
<10:52> ユーロ1.27ドル後半、ポルトガル短期国債入札は順調か
ユーロ/ドルは1.2758ドル付近で底堅い。前日はスペイン短期国債入札を無事通過、ユーロ圏の国債入札をめぐる不安はひとまず後退している。この背景として、欧州中央銀行(ECB)の3年物資金供給オペの存在を指摘する声が多いが、そうした中行われるきょうのポルトガル短期国債入札も波乱を予想する声は少ない。
BNPパリバの債券ストラテジスト、イオアニス・ソコス氏は「短期債に関しては、スペインと同様の強い需要を見込んでいる。3年物のECB資金を1%の低利で得た国内投資家は、5%前後の利回りの債券に喜んで投資するだろう」と指摘。BESの短期債トレーダー、ルイ・ペレイラ氏も「入札はうまくいくだろう。期間の最も短い債券の利回りは低下する可能性がある」との見方を示した。ただ、3カ月物、6カ月物と同時に実施される11カ月物に関しては「長い間入札が実施されていないため不透明」(ルイ・ペレイラ氏)という。
ポルトガルは短期債入札で最大25億ユーロを調達する計画。昨年救済されて以降、最大規模の入札となる。米格付け会社スタンダード・アンド・プアーズ(S&P)は13日、ポルトガルの格付けをジャンク(投機的)等級に引き下げた。この結果、同国の格付けは、主要格付け3社すべてでジャンク等級となった。3社すべての格付けがジャンク等級となっているユーロ加盟国は同国を除いてギリシャのみ。
<09:49> ドル76円後半、クロス円の影響を受けやすい状況続く
ドル/円は76.81円付近。前日の海外市場ではユーロ買い/ドル売りの動きが波及、一時76.55円まで下落したが、その後はやや戻している。ドル/円単体では手掛かり材料に乏しいことから、きょうもユーロ/円などクロス円の影響を受けやすいとの見方が多い。「市場の目線が欧州債務問題に集中しているので、主役はユーロになっている。この結果、ユーロが債務懸念で売られると、ドルと円が同時に買われて、ユーロ/円の円高とユーロ/ドルのドル高が打ち消し合ってあまり動かない。ユーロが買い戻されるときはこの逆で、主体性のない通貨ペアになっている」(外銀)という。
主体性のない背景については「日米の金融政策にダイナミックな期待の変化が起きていないから」(同)との説明が聞かれた。
<08:58> ユーロ1.27ドル前半、ギリシャ債務交換協議はきょう再開
ユーロ/ドルは1.2743ドル付近。海外市場ではリスク回避の巻き戻しで一時1.28ドル台を回復したが、市場では短期的にこの流れが継続するかどうかは、ギリシャの債務交換協議の行方にかかっているとの見方が多い。
国際金融協会(IIF)は17日、ギリシャ政府と民間債権者との間の債務交換協議が、18日にアテネで再開されることを明らかにした。同協議はギリシャが新規発行する債券の金利水準をめぐる意見の相違で暗礁に乗り上げ、13日に中断されていた。
銀行筋によると、ギリシャが新たに発行する債券のクーポンをめぐり、公的部門の債権者は4%以下の水準を求めている。これは、民間債権者が75%を超える損失負担を受け入れることを意味する
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