UPDATE4: 米ファイザー、印ランバクシーに対抗買収の可能性=インド紙
* TOBの条件などについて最終段落に加筆しました。
[ムンバイ/東京 13日 ロイター] 13日付のインド紙ビジネス・スタンダードは、米製薬大手ファイザー(PFE.N: 株価, 企業情報, レポート)がインドのランバクシー・ラボラトリーズ(RANB.BO: 株価, 企業情報, レポート)の約65%の株式取得を提案する可能性があると報じた。複数の匿名関係筋の話として伝えた。
ランバクシーをめぐっては、第一三共(4568.T: 株価, ニュース, レポート)が11日、株式50.1%以上を最大46億ドル(約5000億円)で取得し、連結子会社化することで合意したと発表していた。
ビジネス・スタンダードによると、ファイザーは1年前に買収の可能性についてランバクシー創設者と交渉を行っており、機関投資家などが保有する約65%の株式取得を提案する可能性がある。
第一三共との共同記者会見で12日、ランバクシーのマルビンダー・モハン・シン最高経営責任者(CEO)は、第一三共から提示された価格より高い条件で買収提案がきたらどうするかとの問いに対し「これはわれわれの間の、強固で拘束力のある契約だ」と語った。提案を検討するか否かなど、詳細については明言しなかった。
ランバクシーのスポークスマンは13日、ファイザーからの買収提案の可能性を伝えたビジネス・スタンダードの報道について「憶測だ」とし、「われわれは第一三共と拘束力のある契約を結んでいる。これは正式契約だ」と述べた。
第一三共の広報担当者はロイターに対し「コメントを差し控える」と述べた。ファイザーのコメントは現段階で得られていない。
関係筋が12日ロイターに明らかにしたところによると、英グラクソ・スミスクライン(GSK.L: 株価, 企業情報, レポート)もランバクシー買収を検討していたという。インドの一部テレビは、グラクソの提案は手続き上の問題で行き詰まっていたと報道。また、仏サノフィ・アベンティス(SASY.PA: 株価, 企業情報, レポート)も買い手候補だったと報じた。
第一三共のファイナンシャル・アドバイザー(FA)は野村証券、ランバクシーのFAは、同社のシンCEOの一族が株式を保有するReligare Capital Marketsとなっている。
<TOBへの応募ゼロなら第一三共の取得できるランバクシー株は約44%>
第一三共が提示している買収価格は1株737インドルピーで、過去3カ月の終値に対し53.5%のプレミアムが乗せてある。第一三共は同価格でランバクシーの株式を公開買い付け(TOB)するほか、1)創業家一族が保有する1億3000万株の取得、2)ランバクシーの第三者割当増資(4600万株)の引き受けと共に、新株予約権2400万株の引き受け──という2つのプロセスを消化する。
TOBを除く、1と2のプロセスで第一三共が取得できるランバクシーの株式は、合計2億0009万株。つまり、TOBへの応募がゼロだった場合でも、第一三共はランバクシーの発行済み株式総数(希薄化考慮後)の43.59%を取得する計算となる。
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(ロイターニュース 江本 恵美記者)
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