オバマ次期米大統領、大胆な景気刺激策を作成へ

2008年 11月 23日 15:09 JST
 
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 [シカゴ 22日 ロイター] オバマ次期米大統領は22日、困難に直面している経済を立て直すために、積極的な2年間の景気刺激策案に着手し、深い景気の落ち込みと価格下落の連鎖を避けるために、迅速な対応が必要だと述べた。

 11月4日の大統領選本選以降では、最も詳細な経済に関するコメントで、厳しい評価を示した。21日には、財務長官にガイトナー・ニューヨーク連銀総裁を指名するとの報道を受けて、米国株式相場が上昇した。

 オバマ次期米大統領は、毎週恒例のラジオ演説で「すぐに、そして大胆に行動しなければ、来年には数百万人の雇用が失われることになると多くの専門家がみている。われわれは今、デフレスパイラルに陥るリスクを抱えており、そうなれば、莫大な赤字幅はさらに拡大する」と述べた。

 オバマ次期大統領は、景気刺激策は2011年1月までに250万人の雇用を維持、もしくは創出することを目指しており、米国が直面する問題に対処するのに十分な規模との考えを示した。

 来年1月20日にブッシュ大統領から政権を引き継ぐ予定のオバマ次期大統領は、米国が抱えている経済と外交の問題に対処するチームを結成するべく、ライバル関係にあったヒラリー・クリントン氏への国務長官就任要請や、財務長官にガイトナー・ニューヨーク連銀総裁を選ぶなど迅速に行動した。

 次期政権人事に関して沈黙を守ってきたオバマ次期大統領は、22日の演説では、景気は今後、回復する前に悪化すると警告し、雇用を作り出す政策に焦点を絞った。

 それでも、過去数十年間で特に深刻な景気悪化につながるとの不安が強まるなかで、オバマ次期大統領は、景気刺激策は決して中途半端なものにはならないことを示唆した。

 <景気は回復前にいったん悪化>

 オバマ次期大統領と経済チームは、経済を取り巻く問題がすぐに解決できるとの期待を低下させるべく取り組んできた。オバマ次期大統領は「この危機を乗り越える素早く簡単な方法などない。問題は何年にもわたって作られてきた。状況が改善する前に、悪化する可能性が大きい」と語った。

 オハイオ州選出で下院共和党院内総務のジョン・ベイナー議員は景気対策で財政支出を拡大することに反対の立場を示している。同議員は「終わりがなく、目的の定まらない財政支出をする時代は過ぎ去った」と声明文で述べたうえで、オバマ次期大統領と景気復興の法案で協力する意向を示した。

 米連邦議会の民主党議員らは来年1月の再招集後に、景気刺激策を最優先することを約束している。中流階級に対する減税や、橋や道路の建設など数十億ドル規模の公共事業が含まれるとみられている。

 身動きが取れなくなっている米自動車メーカーは、救済措置が至急必要であるとして、議会やホワイトハウスと交渉しているが、オバマ次期大統領は、この問題では目立っていない。

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