WRAPUP1: ムーディーズとS&P、欧州新興国の銀行格付けについて警告

2009年 02月 18日 07:11 JST
 
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 [ウィーン 17日 ロイター] 米格付け会社ムーディーズ・インベスターズ・サービスとスタンダード・アンド・プアーズ(S&P)は17日、リセッション(景気後退)の深刻化により、欧州新興国の銀行と西欧の親会社の格付けを引き下げる可能性があると警告した。

 ムーディーズは、多額のローンを抱える東欧の銀行が格下げの可能性に直面しており、親会社の格付けも引き下げる可能性があると発表した。

 S&Pは、中東欧諸国の銀行について、金融危機の影響で西欧の親会社による資金供給が困難になっているとして、格付けを見直す可能性があることを明らかにした。

 これを受け、同地域に関連する金融株が急落。ユーロ/ドルEUR=は2カ月ぶり安値に下落した。ポーランド、チェコ、ルーマニア、ハンガリーの通貨も数年ぶり安値をつけた。

 ムーディーズは、欧州新興国は、不均衡の差が大きいことから、他の国・地域と比べ、リセッションがより深刻化する見通しで、これにより同地域の銀行と西側の親会社の財務力格付けが圧迫されると指摘した。

 伊ウニクレディト(CRDI.MI: 株価, 企業情報, レポート)、オーストリアのライファイゼン(RIBH.VI: 株価, 企業情報, レポート)、仏ソシエテ・ジェネラル(ソジェン)(SOGN.PA: 株価, 企業情報, レポート)などをはじめとする西側諸国の金融機関は過去数年間に、欧州新興国市場の信用の伸びに着目し、同地域の銀行セクターで多くの買収を行った。

 ムーディーズは「東欧の中核市場で景気の悪化が広がっており、同地域の銀行の格付けにネガティブな圧力を与えている。これにより結果的に親会社の格付け引き下げにつながる可能性もある」としている。

 また、S&Pの金融機関格付け部門のシニアディレクター、ジョン・ギブリング氏は、ロイターとのインタビューで「状況が一段と厳しくなっているため、一部の銀行格付けを見直す必要があるかもしれない。金融危機の影響で、西欧の銀行は欧州新興国の子会社に資金調達などの支援を行う余力が低下している」と指摘した。

 「銀行が市場から資金を調達できないことによるクレジットの拡大鈍化が、一部の国で資産の質に影響を及ぼしている」と述べた。

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