米国の超低金利、世界経済にリスクもたらす=中国銀監会委員長
[北京 15日 ロイター] 中国銀行業監督管理委員会(銀監会)の劉明康委員長は15日、米国の超低金利が海外の資産市場の投機をあおり、世界の景気回復を脅かしていると批判した。北京で行われた金融フォーラムでの講演で述べた。
オバマ米大統領が中国に到着するこの日、同委員長は、米連邦準備理事会(FRB)の超低金利継続方針とドル安が「新たなシステミックリスク」として浮上していると指摘。
「この状況は既に大規模なドルキャリー取引につながっており、世界的な資産価格に大きな影響を及ぼしている」と語った。
さらに「株式市場と不動産市場の投機的投資を誘発しており、世界的な回復、特に新興国市場の回復に克服し難い新たなリスクをもたらす」と強調した。
同委員長は、中国市場に直接言及しなかったが、中国は米国の低金利について懸念する理由がほかにもある。
人民元相場は実質的にドルにペッグしており、株式市場や不動産市場に既に流入している投機的資金をこれ以上呼び込むことなく中国が米国より先に利上げを実施することを非常に困難にさせている。
さらにドルの下落は2兆2700億ドルの中国の外貨準備の価値を圧迫する。
劉委員長はまた、世界的な景気回復について、実質的な経済活動ではなく政府による景気刺激策が主なけん引役となっているため、楽観視する理由はほとんどないと指摘した。
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