過度の賃金上昇、インフレや失業を引き起こす可能性=ECB総裁
[マドリード 15日 ロイター] 欧州中央銀行(ECB)のトリシェ総裁は15日、過度の賃金上昇はインフレや失業を引き起こす可能性があると警告した。金利見通しについてはコメントを控えた。
当地でビジネスランチに出席した総裁は、労働者の生産性を高め、賃金上昇が失業率やインフレ率の上昇につながらないようにする必要があると述べた。「労働生産性の持続的向上なしに、名目賃金の上昇が購買力の向上につながることはない。逆に雇用創出を阻害し、インフレ圧力を高める」と語った。
2008年のユーロ圏経済成長率については、一部のエコノミストは07年12月にECBが示した2%との予想を下回る1.8―1.9%と予想していると述べたほか、インフレはECBの目標上限である2%を超えていると指摘した。
ECBは景気減速への対応として利下げすべきかとの質問に対しては、インフレ抑制と経済の健全性確保との間に矛盾はないとの見方を示し「中期的な物価安定の実現や、その実現で信頼できること、インフレ期待をしっかりと抑制することは、持続可能な成長や雇用創出にとって必須の条件、前提条件だ」と述べた。
金利見通しについては、7日の理事会後の記者会見で述べたとおりだと話した。
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