UPDATE2: 現在の政策金利は緩和的で適切な水準=米シカゴ地区連銀総裁
[パラタイン(米イリノイ州) 12日 ロイター] エバンス米シカゴ地区連銀総裁は12日、現在の政策金利は「緩和的」で、弱い成長見通しを踏まえると適切な水準との見方を示した。
総裁は経済フォーラムでの講演で「現在の金融政策のスタンスは実質的に緩和的だと判断している。年内は経済が低迷すると予想しているため、これは適切だ」と述べた。
「所得の伸び鈍化、消費者心理の悪化、食品・エネルギー価格の上昇、住宅・株式資産の減少、信用条件の厳格化といった要因はすべて家計支出を抑制している」と指摘した。
連邦準備理事会(FRB)のこれまでの利下げにより、金利が「成長とインフレ見通しに対する両方のリスクがおおむね均衡する」水準まで低下したとし「成長リスクは下向きで、インフレリスクは上向きだ」と述べた。
現在の2%の「フェデラルファンド(FF)金利は実質ベースでゼロ近くか恐らくわずかにマイナスだ」との見方を示した。
金融市場の流動性ひっ迫が利下げ効果を大きく相殺したとし、FRBの政策が効果を発揮することが一段と難しくなっていると指摘。「現在の混乱は1990年代初めよりも重大だ」と語った。
FRBのこれまでの利下げや政府の景気刺激策により成長率は2008年の下半期に幾分上向くものの、09年までは2.5%程度のトレンド成長率を回復しない見込みだと述べた。
コアインフレは10年までに「大半の政策当局者」が物価が安定した水準とみなす1.5─2%まで鈍化すると予想した。
食料・エネルギー価格高はこれまでのところ長期的なインフレ期待の上昇につながっていないが、インフレ期待が高まる可能性もあると指摘。「インフレ期待の上昇は物価安定を達成する上で深刻なリスクとなりかねない」と語った。
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