米ディズニー率いる企業連合、中国デジタル広告会社の株式取得で交渉=関係筋
[香港/上海 8日 ロイター] 米娯楽大手ウォルト・ディズニー(DIS.N: 株価, 企業情報, レポート)が率いる企業連合は、中国のデジタルメディア・広告会社の巴士在線(バスオンライン)の株式取得に向け交渉している。3人の関係筋が8日、ロイターに対し明らかにした。
関係筋によると、交渉は進んだ段階にある。米インターネット検索大手グーグル(GOOG.O: 株価, 企業情報, レポート)もこの企業連合に参加しているという。ただグーグルが取得を目指すバスオンラインの株式数は少ないとしている。グーグルは中国から受けたサイバー攻撃を理由に前月、中国語版ウェブサイトの閉鎖および中国事業撤退の可能性を示唆している。
関係筋によると、ディズニー率いる企業連合が取得を目指すバスオンラインの株式は30─40%。取得額は1億ドルを超えるとみられている。バスオンラインの発行済み株式、および同社が私募により発行する新株の取得を目指す。
関係筋の1人は「ディズニーはテーマパーク運営など中国で多岐にわたる事業を手がけようとしているため、バスオンラインに対しては単に資金を投入する投資家ではなく、戦略的なパートナーになることを目指している」と述べた。
その上で「この件はディズニーにとり、単に成長する中国の広告市場の恩恵を受けることだけでなく、ディズニーブランドそのものの売り込みという意味合いを持っている。これはディズニーにとり戦略的に重要なことだ」と述べた。
ディズニーはテーマパークを上海に開業する許可を前年11月、中国当局から取得。西側諸国のメディア・娯楽関連企業にとって参入が難しい中国市場の牙城に食い込むことに成功している。
別の関係筋によると、ディズニーの複数の幹部が近く北京を訪れ、バスオンラインの株式取得交渉も含めた中国における長期事業計画について、中国のメディア当局と話し合う。
バスオンラインはこの件に関するコメントを控えた。グーグルのスポークスマンは現時点でコメントはできないとした。ディズニーとは接触できていない。
上海に本社を置くバスオンラインは、中国最大のバスの車内デジタル広告会社。2009年は約3億1450万元(4607万ドル)の売り上げを計上した。バスの車内向けメディアコンテンツ配信と広告で、国営テレビの中国中央テレビ(CCTV)と国営新華社通信と専属パートナー契約を結んでいる。
記事中の企業の関連情報は、各コードをダブルクリックしてご覧ください。
© Thomson Reuters 2012 All rights reserved.


ソーシャルメディア特集
欧州債務危機
拡大する反政府デモ