指標予測=10月新設住宅着工戸数は前年比‐36.0%、下落幅縮小へ
[東京 22日 ロイター] ロイターがまとめた民間調査機関の予測によると、
30日午後2時に国土交通省が発表する10月の新設住宅着工戸数の予測中央値は前年比
マイナス36.0%と、4カ月連続の大幅減少となるものの、下落幅は9月の44.0%
より縮小しそうだ。季節調整済み年率換算戸数も83.4万戸と、9月の72.0万戸か
ら改善しそうだ。
エコノミストからは「前年比では大幅減が続くものの、前期比ではプラス転化し、下げ
止まりの兆しがみられると予想」(みずほ総研)、「建築基準法改正に伴う混乱はまだ収
束しておらず、低水準の着工が続くと予想される」(第一生命経済研)などの声が聞かれ
た。
住宅投資は7─9月期GDPでも最大の下押し要因となった。さらに最近の住宅着工の
急減の影響は、設備投資、建材の生産・物価などにも波及し始めており、市場では住宅着
工への注目がにわかに高まっている。
今後の動きについては「大型建築物を中心に、建築確認申請件数の戻りは鈍く、建築基
準法改正の影響は来春まで引きずる見込み」(三菱総研)、「引き続き改正建築基準法の
施行による建築確認申請の認可が下りにくいなか、分譲マンション建設などの着工戸数は
対前年比で大幅減少が継続していると予測する。このような傾向は年度末まで影響が続く
とものと思われる」(農林中金総研)、「国交省は建築基準法の施行規則を緩和したもの
の、現時点でも技術的な問題は完全には解決しておらず、本格的な持ち直しは来年初にず
れ込もう」(モルガン・スタンレー証券)など慎重な見方が多い。
国土交通省によると、住宅着工に1カ月程度先行するといわれる建築確認件数は、8月
に前年比24.5%減と7月(39.4%減)から持ち直したが、9月は同27.5%減
と再び下げ幅が拡大したという。
各社の予想は以下の通り。
<新設住宅着工戸数>
前年比(%) 年率戸数(千戸)
中央値 ‐36.0 834
最大値 ‐28.3 938
最小値 ‐47.6 720
――――――――――――――――――――――――――――――
予測調査機関 担当者
UBS 前川明 -28.3 937.5
農林中金総研 古江晋也 -30.6 908
三井住友アセット 宅森昭吉 -31.0 900
RBS証券 山崎衛 -31.2 900
信金中金総合研究所 角田匠 -31.2 900
三菱UFJリサーチ&コンサルティング 塚田裕昭 -31.2 899.8
ニッセイ基礎研 斎藤太郎 -33.7 868
みずほ総研 太田智之 -33.8 870
ゴールドマン・サックス 李智雄 -35.0 n/a
インフォーマジャパン 荒田健児 -35.0 850
第一生命経済研究所 新家義貴 -35.1 850
HSBC 白石誠司 -35.2 n/a
リーマンブラザーズ証券 白石洋 -35.5 n/a
野村証券・金融経済研究所 木内登英 -35.8 840
新光総合研究所 折原豊水 -36.0 n/a
大和総研 熊谷亮丸 -36.7 828
メリルリンチ 大久保琢史 -37.0 n/a
モルガンスタンレー 佐藤健裕 -37.6 820
みずほ証券 上野泰也 -38.3 807
三菱UFJ証券 澤野哲郎 -38.9 800
日興シティグループ証券 劔崎仁 -40.5 730
大和SMBC 野口麻衣子 -40.9 n/a
カリヨン証券 佐藤芳郎 -41.0 772
三菱総研 森重彰浩 -41.0 770
BNPパリバ 宮下妃未 -42.0 759
JPモルガン 中村美和子 -44.5 730
ドイツ証券 安達誠司 -45.0 720
クレディスイス 白鳥朋子 -47.0 n/a
岡三経済研究所 野添善治 -47.6 744
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