UPDATE1: 東京外為市場・9日=ドル112円半ば、金融機関損失のうわさなどで弱含み
ドル/円 ユーロ/ドル ユーロ/円
17時現在 112.63/68 1.4703/05 165.67/74
正午現在 112.53/58 1.4707/12 165.50/57
9時現在 112.70/75 1.4676/81 165.41/50
前日東京17時 112.60/65 1.4661/66 165.13/27
前日NY17時 112.63/66 1.4671/75 165.32/38
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[東京 9日 ロイター] 午後5時過ぎのドル/円は、前日ニューヨーク市場の午後
5時時点とほぼ変わらず112円半ばで取引されている。東京市場では一部金融機関の損
失計上をめぐるうわさなどからドルが売られ、対ユーロで導入以来の最安値を更新、対英
ポンドで26年ぶり、対スイスフランで12年ぶり安値を更新した。ドル/円も前日海外
市場の高値113円前半から112円前半に一時下落するなど、上値の重い展開となった。
東京市場ではドルが下落した。サブプライムモーゲージ(信用度の低い借り手向け住宅
融資)問題をきっかけに大手金融機関が損失を計上するとのうわさや、米連邦準備理事会
(FRB)の金融政策をめぐるうわさなどが手掛かりとなった。うわさは根拠のはっきり
しないものが多かったが、そうしたうわさに相場が反応したこと自体「まだまだ問題の根
は深そう」(外銀)との思惑が広がったという。
ユーロ/ドルは午前の取引で、電子取引のEBSで一時1.4739ドルまで上昇し、
1999年のユーロ導入来高値を更新。ロイターデータで英ポンド/ドルは2.1145
ドルまで上昇し26年ぶり高値を、米ドル/スイスフランは1.1210スイスフランま
で下落し12年ぶり安値を更新した。
スタンダード・アンド・プアーズ(S&P)が8日(日本時間9日早朝)、米ステート
・ストリート(STT.N: 株価, 企業情報, レポート)が組成した債務担保証券(CDO)の格付けを大幅に引き下げたこ
とが、ドル売りの手掛かりとなったとの声もあった。S&Pは最上級AAAの格付けを付
与していたCDOを12段階、引き下げた。
そうした売買が一巡した午後の取引でドルは安値圏のもみあいとなったが、日経平均株
価が引けにかけて下げ幅を拡大した場面では小幅に円が強含むなど、市場では依然として
金融市場の混乱に対する警戒感が強い。きょうの海外市場でも株価動向が為替相場を左右
する大きなカギになるとの声が出ている。
ドル/円は朝方の112円後半から一時112.40円まで小幅に下落した後、112
円半ば付近で一進一退となった。地合いはドル売りに傾いているものの、ドル/円では国
内投資家や輸入企業などの円売り/ドル買い圧力が引き続き強く、値が振れづらい展開が
続いた。
欧州中央銀行(ECB)のトリシェ総裁は8日、政策金利の据え置きを決定した理事会
後に開いた記者会見で、ユーロ圏のインフレの上振れリスクに対抗する姿勢を示す一方、
健全な経済ファンダメンタルズが良好な中期的経済見通しをサポートしていると述べた。
ユーロが急伸するなか、総裁は為替相場の「荒い(brutal)」値動きを警告したが、市
場では「バーナンキ米連邦準備理事会(FRB)議長の議会証言が弱気な経済見通しと受
け取られたこともあり、ドルよりもユーロが選好される基調は変わらない」(UBS銀行
東京支店FXアドバイザーの牟田誠一朗氏)との声が出ている。
(ロイター日本語ニュース 基太村真司記者)
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