UPDATE1: 日清食<2897.T>、小麦価格の上昇で商品再値上げ検討も=社長
[東京 1日 ロイター] 日清食品(2897.T: 株価, ニュース, レポート)の安藤宏基社長は1日、記者団に対し、輸入小麦の政府売り渡し価格が4月に大幅に上昇した場合、商品の再値上げを検討する考えを示した。同社は08年1月出荷分から、即席袋めん・カップめん製品の価格を7―11%引き上げている。
安藤社長は、輸入小麦の政府売り渡し価格の上昇はある部分認めなければならないとの考えを示し、再値上げの可能性について「(小麦価格が)30%上がると(商品価格を)上げざるを得ない」と述べた。
大手小売りは消費者の買い控えを警戒し、食品メーカーの値上げ要請に慎重な対応をしているが、1月の値上げの小売りへの浸透については「きれいには上がっていない。業態によって値段は違うが、10円程度は上がってきた」とした。
安藤社長は原材料価格上昇で食品メーカーの経営は難しくなっているとし「コストアップを末端価格に反映できない企業は衰退していく」と、危機感をあらわにした。
<冷凍食品事業統合は予定通り実施へ>
JT(2914.T: 株価, ニュース, レポート)・加ト吉2873.Tと3社で合意した冷凍食品事業の統合について「既定路線に変わりはない」と述べ、4月の統合を計画通り進める考えを示した。
JTの子会社ジェイティフーズ(東京都品川区)と加ト吉は、中国製ギョーザに農薬が混入した事件で製品の自主回収を進めている。この件が3社の冷凍食品事業統合に及ぼす影響について、安藤社長は「安全性については、検査システムを駆使して早く問題が解決するよう努力していく。既定路線は変わらない」と述べた。
JTから日清食品への出資については「実務をどうするか詰めており、そんな話はしていない。やるべきことは山ほどある。実務の問題と資本の問題は別だと考えて欲しい」とした。
安藤社長は、食品業界の海外展開は他に比べて遅れていると指摘。「これから食品業界でも、国内より海外の収益が高くなる時代を迎える。海外事業基盤を築くことは急務だと思うし、大変重要なこと」と述べたうえで、自社の対応について「M&A関係はあると思う。具体的には言えないが、これからは考えていかなければならない。ドメスティックのみの企業は、食品メーカーとしては弱くなると思う」と意欲を示した。
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