UPDATE3: 輸入小麦の政府売渡価格を4月から30%引き上げ=農水省
[東京 15日 ロイター] 農林水産省は15日、輸入小麦の政府売渡価格を4月から30%引き上げると発表した。国際相場の高騰を受け政府買い付け価格が上昇していることを反映した。1970年以降では、1973年12月の35%引き上げに次いで2番目に大きい上昇率となった。
同省は昨年から調達価格に連動して売渡価格を4月と10月の年2回、価格改定月の3カ月前からさかのぼった8カ月の平均買付価格をもとに見直す制度を導入しており、昨年4月には1.3%、10月には10%、それぞれ引き上げていた。
農水省は、直近8カ月(07年6月─08年1月)の平均買付価格を基に売り渡し価格を試算すると、現行価格に比べ38%の上昇になり、1月だけで見ると6割程度の上昇になっているなど、国際相場の高騰ぶりを説明した。ただ、これをストレートに反映すると国民生活や関係業界への影響が大きいと判断し「3割に抑えた」(農水省)としている。
農水省は世界の穀物需要について、中国やインドなど人口が多い新興国の経済発展にともなう食料需要の増大や、バイオ燃料の原料としての需要拡大、オーストラリアの干ばつなど地球規模での気候変動の影響などで、需給がひっ迫している。こうした事態を受け、生産国の中にはロシアやアルゼンチンなど輸出規制を開始・強化する国も出ており、さらに国際相場を押し上げる圧力となっていると、相場高騰の背景を分析している。
10月にさらに値上げする可能性について同省は「(右肩上がりで推移してきた相場が)反射的な動きをすればフラット。高原状態が続けば(値)上げの圧力が強くなる」としている。
価格見直しは当面、4月と10月の年2回としているが、農水省は本来、年3回にする方針を示していた。ただ、同省は関係業界などへの影響を考慮し、年3回への移行は当面ないとの考えを改めて示した。
<CPIを0.03%上昇、1世帯当たり1カ月72円の支出増>
農水省は、麦製品の小売価格に占める原料麦代金の割合を基に、消費者物価指数(CPI)を0.03%程度上昇させると試算。1世帯当たり1カ月の消費支出では72円程度の増加になると見込んでいる。今後は、消費者団体など各方面からの理解を求めていきたいとしている。農水省は、主要な麦関連製品に占める原料麦代金の割合は、家庭用小袋の小麦粉で29%、食パンで8%、即席中華めんで2%などとしている。
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