3月の新規投信設定額は2567億円、設定本数は最高水準だが大半が小粒
[東京 1日 ロイター] 投信情報サービス会社リッパーの集計によると、3月に新
規設定された公募投信は計96本、設定金額は2567億7500万円となった。業種別
株価指数に連動する上場投資信託(ETF)が一挙に17本設定されたことなどで設定本
数は過去最高水準となったが、設定額は昨年の月次平均である4000億円強に比べ低い
水準にとどまった。
米サブプライムローン(信用度の低い借り手向け住宅融資)問題以降、内外の株式が大
幅に下げたほか、足元の円高で「個人は(投信に)近寄りたくないというムードが強い」
(大和ファンド・コンサルティング)という。
投資信託協会によると、96本という設定本数は「確定拠出年金(DC)制度が導入さ
れた2001年にDC対応ファンドが大量に投入されたころ以来の高い水準で、正式には
確認できないが、月次で過去最高水準とみられる」。
3月は日興アセットマネジメントが設定したETF4本を含め、ETFの設定が合計
21本に膨らんだほか、前月と同様に新興国の株や債券に投資するファンドの設定が目
立った。
ただ、96本のうち設定額が100億円を超えたファンドは5本だけで、2月の4本に
続き低調だった。「運用会社や販売会社は長期的な成長が見込める新興国関連のファンド
を立ち上げて個人の需要を掘り起こそうとしているが、株安と円高でダメージを受けてい
る投資家も多く、なかなか資金が集まらない」(大手証券)との指摘もあった。
3月に設定されたファンドの中で最も多くの資金を集めたのは、野村アセットマネジメ
ントの「野村アフリカ株投資」62006480JP.LPで設定額は390億6900万円。設定
額の2位はシュローダー証券投信投資顧問の「日興・シュローダー・コモディティ・ファ
ンドAコース(為替ヘッジなし)」62006481JP.LPで365億1100万円だった。
3位はアクサ・ローゼンバーグ証券投信投資顧問の「AXA日本割安好配当株投資08
03<愛称:ニホンの果実(インカム&バリュー)>」62006495JP.LPで設定額は
319億5800万円。「運用会社として現在の国内株価は安いとみており、個人投資家
の需要も見込めるとの判断で日本株投信を設定した」(アクサ・ローゼンバーグ証券投
信)という。同社以外にもフィデリティ投信や新光投信などが日本株に投資するファンド
を設定したが、設定額は小さかった。
直近の各月設定状況は以下のとおり。
2008年 5月 2本(4月1日現在、設定上限 650億円
4月 15本(4月1日現在、設定上限 9502億円)
3月 96本 2567億7500万円
2月 35本 1024億7200万円
1月 30本 1804億7100万円
2007年12月 51本 3312億5200万円
11月 34本 4149億4900万円
10月 41本 2172億7600万円
9月 59本 2451億8000万円
8月 49本 4337億6900万円
7月 38本 5359億2000万円
6月 45本 5916億6400万円
5月 33本 4008億0600万円
4月 32本 3888億7600万円
3月 59本 5752億7200万円
2月 56本 2752億8700万円
1月 33本 4109億2100万円
2006年12月 48本 3202億8600万円
11月 39本 4522億5000万円
10月 39本 3443億4400万円
9月 59本 4561億5600万円
8月 22本 2352億3800万円
7月 36本 3605億0000万円
6月 34本 1470億2600万円
5月 41本 3795億8600万円
4月 39本 2906億2800万円
3月 58本 3826億3100万円
2月 38本 3653億0400万円
1月 36本 3326億8000万円
© Thomson Reuters 2008 All rights reserved.



総裁選や代表選、問われる成長と停滞の岐路

