G7こうみる:短期的にドル相場安定へ、長期視点では下げ止まらず=みずほCB 福井氏

2008年 04月 12日 13:37 JST
 
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 <みずほコーポレート銀行 国際為替部シニアマーケットエコノミスト 福井真樹氏>

 声明文の為替部分で急激な変動に懸念が表明されたこと、FSFの提言を受けて、当事者がどう課題をこなしていくかを見極める時間的猶予が生まれた。その間はドルが売り込まれる動きは限られるのではないか。しかし声明文でも言及しているように、レバレッジ解消を含む負の循環が続く中、市場は不安定な状況が続く。結果としてのドルの弱さは残り、年後半にドルは90円を割れるかもしれないという思いは引き続き残っている。

 声明文は変更されたが、踏み込んだ発言も特段なく、為替市場の動きを反転、あるいは誘導するようなものではない。誘導するにはインパクトに欠ける。ポールソン米財務長官は「強いドルへのコミットメントを強い調子で再度述べる」としており、その捉え方をめぐって市場はいったん様子見ムードになるかもしれない。会議の大半が金融システム安定という観点で、出された課題への取り組みを見極めたい部分もある。短期的にドル相場が安定する余地が生まれたといえる。パニック的な動きは和らぎ、市場は落ち着きを取り戻す雰囲気となるだろう。

 FSFの提案が実際に機能するかを現段階で見極める決定的な手掛かりはなく、やはり最終的には公的資金の投入が必要になるかもしれない。現在はその前段にあり危惧される状況との見方は変わらず、ドルが長期下落トレンドから抜け出せないという認識にも変化はない。

 来週に相次ぎ発表される米大手金融機関の決算では、損失の拡大状況だけでなく、資本増強など何らかの対策が同時に打ち出されるかを確認したい。損失をめぐる悪材料はある程度市場に織り込まれているが、再びパニック的な動きが何をきっかけに出てくるかは不透明だ。

 (東京 12日 ロイター)

 
 

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