UPDATE1: 0.5%の極めて緩和的金利水準が必要な経済実力─武藤日銀総裁候補=衆院速記録
[東京 11日 ロイター] 衆院議員運営委員会の速記録によると、日銀総裁候補の武藤敏郎副総裁は、11日開催の議運委員会での懇談で、現在の政策金利水準0.5%は「きわめて緩和的な環境」との認識を示した上で「経済成長を確実なものにしていけば、やがてこの金利もそれと平仄(ひょうそく)をあわせて上がっていく必要のあるものだろう」と語った。
懇談の中で武藤総裁候補は、この5年間に量的緩和から脱しゼロ金利解除、そしてプラス金利に転換し経済が拡大基調をたどってきたことについての評価を聞かれ、「まだ0.5%という金利水準は極めて緩和的な環境であり、そういうものが必要な程度の経済の実力であるというのも事実」だと述べ、いまだ日本経済がこれ以上金利を引き上げるほどに強くはないとの認識を示した。しかし「経済成長を確実なものにしていけばやがてこの金利もそれと平仄を合わせて上がっていく必要がある」とも述べた。
現在の景気の状況について武藤氏は「米経済減速というのは非常に深刻。時間の経過とともに事態は少しずつ悪化方向にあるように見える」との認識を示した。さらに「輸出は今のところ順調だが、これがいつまで続くかという課題がある」とも指摘した。
財政と金融の分離について質問されると、「この5年間私は100%日銀の立場で物を考えてきた。また今後もそういうことでやっていきたい」と述べ、「この5年間の私の言動をみてもらえばそれはおわかりいただけるのではないかと思う」とした。一方「もともと財政政策と金融政策は私は水と油の関係だとは思っていない」とも述べ、「だからこそ政府との連携を密にしろ、十分な意思疎通を図れと(日銀法も)言っているということ」と答えた。
(ロイター日本語ニュース 中川泉記者;編集 宮崎 大)
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