〔アングル〕2月百貨店売上はうるう年で3カ月ぶりプラスか、株安・景況感悪化が重し

2008年 03月 11日 18:29 JST
 
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 [東京 11日 ロイター] ロイターが実施した聞き取り調査によると、今月18日

に発表される2月の全国百貨店売上高の前年比変化率は、3カ月ぶりにプラスに転じる可

能性が出てきた。1月は前年比2.1%減だった。今年はうるう年により2月の営業日が

前年に比べ1日多かったため、各社の売上高の前年比伸び率増加に貢献した。ただ、株安

や物価高を背景とした景況感の悪化を背景に、高額品売上げの鈍化傾向が続いているとい

う。3月初旬の売上は強弱まちまちとなっている。

 

 2月の主要百貨店売上高の速報値は、9社のうち全社で前年比変化率が1月よりも改善

した。今年2月はうるう年要因のほか、店舗の改装やカード顧客向け販促など影響施策が

奏功したとの指摘が少なくない。

 また、食料品の好調を指摘する声が目立つ。中国産冷凍ギョーザ事件の影響で食の安全

に対する消費者意識が高まる中、各社からは「もともと中国産の取り扱いがないので、安

心して購入してもらっている」(京王)、「食品は産地表示が好評。消費者は上質な食品

を求めている」(高島屋)などの指摘があった。バレンタイン商戦も好調で、「自家需要

も多く、催事では売上新記録になり活況を呈した」、「順調で前年比2けた増」(三越)

などの見方が出ていた。

 2月は株価が1月の急落からやや戻す展開となったものの、景況感の悪化から富裕層に

近い顧客の購買意欲は鈍化傾向。「昨年12月のクリスマスあたりから高額品が伸び悩み」

(大丸)、「最近一段と落ち込んだということはないが、以前に比べて鈍化している」

(ミレニアムリテイリング)など声が出ている。 

 ロイターが2月12日─15日に実施した個人投資家2月調査によると、国内外の景気

先行き不透明感が強まる中で、消費、投資、預貯金の割合を前年比で増やすか減らすかと

の質問に対し、過半数が消費を「昨年よりも減らす」と回答した。項目別では「高額品」

や「身の回り品」などが削減項目の上位に挙がった(ロイター個人投資家2月調査の関連

記事は[ID:nTK0093614]をご覧ください)。

 衣料品は、冷え込みで冬物衣料や防寒雑貨の売れ行きが好調だった半面、週末に降雪や

強風など天候が不順だったことが足かせになったという。

 3月初旬については、前年の改装時期のとの差異に伴う売上の反動減がみられるなどま

ちまちだが、「このところ気候が春めいてきたので、婦人服が動いてきた」(ミレニアム

リテイリング)、「暖かくなってきたので、衣料品がおおむね好調」(三越)との声が目

立っている。

 

 主要百貨店売上高(前年比%、▲はマイナス)

 

         1月   2月速報   3月上旬

伊勢丹8238.T(全店)    +0.1  +1.3   ▲1.8(10日まで)

三越2779.T(全店店頭)   ▲2.2  ▲1.1  +4程度(9日まで)

高島屋(8233.T: 株価, ニュース, レポート)(18店)   ▲0.5  +5.4  +5.7(10日まで)

松屋(8237.T: 株価, ニュース, レポート)(銀座店)     ▲4.9  ▲3.0  ▲5程度(8日まで) 

大丸(直営12店)      ▲0.2  +5.3  +1から+2(10日まで)

松坂屋(直営8店)      ▲5.6  ▲4.3  ▲5.0(10日まで)

京王(新宿店・店頭)     +0.9  +3.1  ▲4.5(10日まで)

そごう(全店)        ▲3.5  0程度   ▲2.0(10日まで)

西武(全店)         ▲1.9  +6.5  ▲2.0(10日まで)

     

 *ミレニアムリテイリングは、持ち株会社傘下の西武百貨店とそごうを個別に集計

している。

 *J.フロントリテイリング(3086.T: 株価, ニュース, レポート)は、持ち株会社傘下の大丸と松坂屋を個別に

集計している。

 

   (ロイター日本語ニュース 武田晃子記者;編集:吉瀬邦彦)

 
 

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