UPDATE1: 住友不動産<8830.T>の09年3月期は営業利益が+4.8%へ、オフィスビル好調
[東京 12日 ロイター] 住友不動産(8830.T: 株価, ニュース, レポート)は12日、2009年3月期の連結営業利益予想が前年比4.8%増の1620億円になると発表した。ロイターエスティメーツによる主要アナリス11人の平均予想1580億円を上回った。マンション市況は一時的な後退を見込むものの、オフィスビルの需要は引き続きおう旺盛で、低い空室率と賃料上昇が寄与するとみている。
賃貸事業では、オフィスビルの「住友不動産原宿ビル」が通期に稼動することが寄与するほか、「住友不動産飯田橋駅前ビル」、「住友不動産西新宿ビル5号館」が新規稼動する予定。既存オフィスビルの空室率は3%台を見込み、2008年3月期の3.8%と同程度の低い水準を維持する考えで、賃料改定も進めていく。
販売事業では、マンション・戸建・宅地の計上戸数は4200戸(2008年3月期は3743戸)を見込むが、今期は、マンション販売の市場環境に不透明感が残るため保守的に予想したという。記者会見した尾台賀幸執行役員は今期のマンション市場について「厳しいと言われているが、着実に買ってくれる顧客を獲得し、消費マインドの低下については、下期の回復を期待したい」との見通しを示した。
マンションの販売単価は前期並みを維持するが、高採算のマンションが数多く計上された前期は「好調すぎた」(尾台執行役員)ことから、不動産販売の営業利益は減益を見込む。同事業の営業利益率は2009年3月期に18.5%として、2008年3月期の22.1%から採算が悪化するとみている。
2009年3月期の連結業績予想は、売上高は前年比4.1%増の7200億円、経常利益は同1.5%増の1270億円、当期純利益は同3%増の650億円となった。経常利益は9期連続、当期純利益は4期連続の過去最高益を見込む。
2008年3月期の連結業績は、売上高が2.2%増の6919億円、営業利益が12.7%増の1546億円、経常利益が11.4%増の1251億円、当期純利益が25.5%増の631億円だった。
オフィスビルの需要に支えられて賃貸事業が好調。賃料の値上げは「ほぼ全てのテナントで受け入れられた」(尾台執行役員)という。このほか、2007年3月期に竣工した「住友不動産三田ツインビル東館・西館」の通期稼動が寄与したほか、2008年3月期に竣工した「住友不動産原宿ビル」「住友不動産四谷ビル」も満室稼動となった。さらに販売事業でも、高採算のマンションが数多く計上されて分譲マンションの利益率が大幅に上昇した。
2008年3月期の年間配当については、1株あたり18円(前期実績14円)として、当初予想の16円から増配した。2009年3月期の年間配当予想は20円を見込む。
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(ロイター日本語ニュース 村井 令二記者)
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