〔ファンドビュー〕今の金融市場は絶好の投資機会、積極的に運用へ=高谷・農林中金専務理事

2008年 04月 8日 19:09 JST
 
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 [東京 8日 ロイター] 農林中央金庫は足元の市場環境を「絶好の投資機会」とみて、積極的な有価証券投資を行う。同社の高谷正伸専務理事は8日、同社や野村ホールディングス(8604.T: 株価, ニュース, レポート)が出資するプライベート・エクイティ・ファンド・リサーチ・アンド・インベストメンツの開業記念セミナーで「ここは絶好の投資機会とみており、相当量の投資をすることを決めたばかりだ」と述べた。

 具体的な投資対象や投入額については言及しなかったが、足元では「金融株を買いに入っている」ことを明らかにした。

 農林中金は積極的な有価証券運用で知られており、07年3月期の総資産68兆円のうち、有価証券が52兆円を占めている。「10年前に大きくグローバルな分散投資に舵(かじ)を切った」(高谷氏)結果、有価証券の5割程度を海外分が占めている。

 07年9月中間決算ではサブプライム関連商品で384億円の償却を実施するなど、サブプライムローン(信用度の低い借り手向け住宅ローン)問題による打撃も受けているが、「日本のような成熟経済では貸し出し需要がそうは増えないとの見通しは変わらない」(同氏)ため、今後も国際分散投資を続ける方針という。

 

 高谷氏によると、同社のポートフォリオは債券が約50%、株式が10%、クレジットが20%、不動産が7%、オルタナティブが2.3%などとなっており、オルタナティブのほぼ半分がプライベート・エクイティ(PE)で残りがヘッジファンド。

 同社はPE投資を96年に開始するなど、オルタナティブ分野でも他の国内勢に比べ先進的。高谷氏によると、PEは当初2年は運用成績がマイナスだったが、その後は好調で「10年あれば7年がプラス20%、3年がマイナス20%という感じで、10年間投資するならこのアセットを積んだ方がいい」との見方を示した。

 同氏は「グローバル分散投資には、いいものと悪いものが必ず混在していて悪いものを許容することも大事」と指摘。「伝統的アセットについては(運用の悪化を)許容するのに、新しいアセットについては損失が出ると『なぜ』となる。運用者はしっかり防御しないといけない」と述べた。 農林中金はポートフォリオの三分の1を外部の運用会社に委託しており、ヘッジファンドやPEについては全て外部ファンドに委託している。委託分については多額の手数料を支払っているが、高谷氏は「世界のいろいろなアセットクラスのマネージャーを雇うことができたので、この10年で大きく(ポートフォリオを)変えることができた」と指摘した。

 今後のPE投資については、サブプライム問題による信用収縮で世界でPE案件が減速しているため、「今年はお休みの年」になるという。ただ、一連の混乱が収束し、景気が上向く局面では再び投資の好機が来るとみており「今は力をためて次の展開に備える準備をする時期」と述べた。

 
 

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