UPDATE3: 三菱UFJ<8306.T>がMスタンレーに90億ドル出資で筆頭株主に、企業金融や投資銀行業務での提携を検討

2008年 09月 30日 01:09 JST
 
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 *会見の内容や増資のタイミングなどを追加しました。

 [東京 30日 ロイター] 三菱UFJフィナンシャル・グループ(8306.T: 株価, ニュース, レポート)と米モルガン・スタンレー(MS.N: 株価, 企業情報, レポート)は29日夜、三菱UFJがMスタンレーに総額90億ドル(約9540億円、1ドル=106円換算)を出資することで最終合意したと発表した。潜在株式調整後の三菱UFJFGのMスタンレー株式の保有比率は21%になり、三菱UFJは事実上の筆頭株主になる。両社は資本提携を機に、戦略的パートナーとして、企業金融や投資銀行業務、リテール業務、資産運用業務などの業務面でも提携を検討する。

 取得する株式の内訳は、普通株が1株当たり25.25ドルで約30億ドル(約3180億円)、転換権付き永久優先株式が約60億ドル(約6360億円)。普通株の出資比率は9.9%になる。転換権付き永久優先株式の引き受け価格は1株31.25ドルで、配当利回りは10%と高いが議決権はない。完全希薄後の三菱UFJの出資比率は21%になる。強制転換条項は、1年後にMスタンレーの株価が転換価格(引き受け価額)を150%を上回った場合としており、2年後以降も同じ条件とした。

 三菱UFJFGは、Mスタンレーへの出資比率を20%に維持する権利を得るほか、10%を上回る場合は取締役1人を派遣する権利を持つ。出資の具体的なタイミングは、米金融当局の認可を得てからだとして、現段階では未定とした。両社は業務提携の具体的な戦略について、2009年6月30日をめどに検討する。

 三菱UFJが開いた記者会見には、水野俊秀専務と平野信行取締役が出席。当初は引き受ける全株式を普通株と予定していたものの、優先株を併用した理由について「リスクに対するセンシティビティを検証した結果」とし、減損リスクを極力回避したと説明した。株価が下がれば優先株の価値も下がるが、平野取締役は「(転換の)オプションバリューなどさまざまな条件によって変わるので一概に言えないが、優先株の減損ポイントはかなり低い」と語った。

 三菱UFJは増資の基本合意から1週間で資産査定を済ませたことになるが、「Mスタンレーの財務状況は、公表されているものと変わらない」と強調。資産査定の結果、MスタンレーのTier1(中核的自己資本比率)は約12%を維持しており、時価評価が難しいレベル3資産も692億ドルでこれまでにMスタンレーが公表した内容に沿ったものだとした。

 水野専務は、当初の出資割合は9.9%にとどまるものの、「戦略的提携を進めるためには20%の出資比率を1つのバーだ。タイミングを見て20%を持ちたい」とコメント。平野取締役は「ゴールドマン・サックス(GS.N: 株価, 企業情報, レポート)やMスタンレーは米国を代表する投資銀行でグローバルなネットワークを維持している」と提携のメリットを強調した。Mスタンレーに対する流動性の供給については明言を避けた。

 業務提携の具体的中身は、今後の検討課題となっており、「企業金融や投資銀行業務、リテール業務などの幅広い分野で協議する」とした。三菱UFJは弱点と指摘されていた証券業務の国際的展開を中心にMスタンレーとの業務提携の具体化を急ぐ見通しだ。

 三菱UFJFGは22日、モルガン・スタンレーの普通株式10─20%を取得し、戦略的な協力関係を構築することで基本合意していたが、具体的な出資額や出資形態などは、資産査定(デューデリジェンス)を行った後に決定するとしていた。

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 (ロイター日本語ニュース 布施太郎記者 江本恵美記者)

 
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