1万円割れこうみる:下げ止まり条件は信用収縮の収まり=岡三アセット 伊藤氏

2008年 10月 7日 11:35 JST
 
記事を印刷する |

 <岡三アセットマネジメント・上席ストラテジスト 伊藤嘉洋氏>

 目先的には日経平均の1万円割れで自律的に戻しそうな状況だが、これで底を打ったとは言えない。ファンドの処分売りなど、下げの理由が信用収縮によるところが大きいため、金融問題に解決の方向が見えない間は、保有株をキャッシュにする動きが続くだろう。日本株は明らかに売られ過ぎだが、需給が崩壊している現状では、PERやPBRなどの尺度から下値メドを算出することはできない。

 日経平均が大底を付けた2003年4月まで、持ち合い解消売りに押されたが、その持ち合い解消売りを肩代わりする形で買った海外ファンド勢が、今回は資金事情から売っている。いずれもバリューに関係なく売るので、株価はオーバーシュートしやすい。当時の持ち合い、現在の海外ファンドはいずれも株高を支える要因として機能していたため、株高のモデルが崩れたと言えよう。

 資金事情から売られる玉は、その根っこの部分を解決しない限り、出尽くすまで売りが止まらなくなる。下げ止まるには信用収縮の収まりが条件となり、そのために協調利下げなど世界各国の当局が思い切った政策を打ち出すことが必要だ。

 

 (東京 7日 ロイター)

 
写真
株価1万円回復に距離感

市場では来日する米国要人からドル安阻止に向けた踏み込んだ発言は予想されておらず、ドル売り安心感が出ているという。  記事の全文 | 関連記事 

 

株価検索

会社名銘柄コード
 
写真

日米財務相会談で「ドルを強くしたいとのガイトナー長官の意思を再確認した」と藤井財務相は語る。だが、財政赤字が急拡大している米国が目指すのは、ドル安による輸出拡大を手段にした経済成長との指摘も。  ブログ 

  • 日本日本
  • アジア
  • 米国米国
  • 欧州
  • 東証1部 値上り率