基礎的財政収支の2011年度黒字化は困難、努力目標として存続=諮問会議
[東京 6日 ロイター] 政府は6日午後、経済財政諮問会議(首相の諮問機関)を開き、2011年度の国と地方を合わせた基礎的財政収支(プライマリーバランス)の黒字化目標について「達成は困難になりつつある」と明記した「経済財政の中長期方針と10年展望」の原案を了承した。目標達成が遅れる場合でも、その期間を短くするなど努力目標としての取り組み継続は求めており、会議終了後に会見した与謝野馨経済財政担当相は「財政健全化をめざすという精神は残した」と語った。
原案では、2011年度までのプライマリーバランスの黒字化目標について、世界的な経済の悪化を受けて税収が想定外のペースで落ち込んでいることや、歳入改革が停滞している現実を指摘し、「目標の達成は困難になりつつある」と認めた。
ただ、プライマリーバランスの黒字化は「持続可能な財政に向けた一里塚」に過ぎず、目標達成自体を放棄すれば、財政健全化路線の転換を公言することになる。
このため、原案では「過去に前例のない不透明な内外経済状況に弾力的に対応しつつも、できる限り早期に達成することが必要である」とし、「目標達成が遅れる場合であっても、その遅れをできる限り短くするよう、財政健全化に取り組む」とプライマリーバランス黒字化を努力目標として存続させた。
与謝野担当相は、困難な目標をあえて残した理由について「財政健全化の目標を降ろすことの影響は非常に大きい。随分ボロな旗になってしまったが立てておく」と説明。新たな達成年限に関しては「現在のような国際経済の混乱、日本経済の将来展望が開けない中で、確たる将来の旗は立てられない」と述べるにとどめた。
政府は、次回の諮問会議に内閣府による試算を示した上で「経済財政の中長期方針と10年展望」について諮問・答申を行い、1月中旬を目途に閣議決定する運び。
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