再送:〔アングル〕主要企業トップ予想の09年日経平均は6000―1万3000円、年内の景気底打ち困難
*この記事は6日午後8時05分に送信しました。
[東京 6日 ロイター] 国内の主要企業トップが予想する2009年の日経平均株価.N225のレンジはばらつきが目立ち、レンジの下限は6000円、レンジの上限は1万3000円と、昨年の高値1万5000円台の回復はほぼ絶望的とする見通しが大勢を占めた。米国発の金融危機が世界的な景気後退へと波及しつつある中で、企業トップからは景気回復時期は早くて09年後半、長ければ2―3年の調整が必要との声も出て、お屠蘇(とそ)気分には浸れない経済危機状態が示された。
<株価9000円台回復は持続せずとの見方優勢>
ロイターは6日に都内で開催された日本経済団体連合会など経済3団体による新年パーティー会場で、日経平均などの予想レンジ、景気回復の時期などを企業トップに聞いた。
6日の日経平均は、9080.84円で取引を終えたが、経営者からは、現状の株価水準よりも一段の下げを予想する声が出ていた。日本経団連の御手洗冨士夫会長(キヤノン(7751.T: 株価, ニュース, レポート)会長)でさえ、新年の記者会見で下値6000円・上値1万3000円との見通しを示した。
野村ホールディングス(8604.T: 株価, ニュース, レポート)の氏家純一会長は、09年の日経平均のレンジを6500円―1万2300円としたほか、三菱重工業(7011.T: 株価, ニュース, レポート)の佃和夫会長は7000円台後半―1万円台と予想。セブン&アイ・ホールディングス(3382.T: 株価, ニュース, レポート)の鈴木敏文会長は「不景気の株高という言葉もあるが、実際に(景気は)厳しい状態にある。それぞれの企業の資金調達などを考えると、一方的に株価だけが先行するわけにはいかない」と述べ、8000円―1万円という厳しい見方を示した。
1万円を割り込んだ現状水準を株価の底と見る向きもある。NEC(6701.T: 株価, ニュース, レポート)の矢野薫社長は「これ以上落ちることはないと思う。PBRが1を切る企業がこれほど多いのは理屈に合わない」と指摘。新日本製鉄(5401.T: 株価, ニュース, レポート)の三村明夫会長は「今の株価は安すぎる。3―6カ月で(経済が)パニック的な状況から脱すれば、良い方向に向かう」とし、年間平均で1万1000円の水準を予想した。三菱UFJフィナンシャル・グループ(8306.T: 株価, ニュース, レポート)の畔柳信雄社長は「平均株価が1万円を切る水準は経済全体に悪影響。資本主義の根本が株式マーケットなので、株価を上げる努力をしなくてはならない」と希望を込めて語った。
一方、高値は、年後半に向けて付けるとの見方でほぼ集約された。東芝(6502.T: 株価, ニュース, レポート)の西田厚聰社長は「7月ごろから徐々に値を上げ、年末に1万2000円ぐらいにいけばいい」、三井不動産(8801.T: 株価, ニュース, レポート)の岩沙弘道社長は「3月末の1万円回復は難しい。1万円を超えるには、もう少し確認しなければならない経済の要素がある」としながらも、年末に向けて1万2000円に行って欲しいと述べた。
<来年度入り後、在庫調整終了でやや明るさも>
東芝の西田社長やNECの矢野社長、ソニー(6758.T: 株価, ニュース, レポート)の中鉢良治社長は年内の景気底打ちを予想するが、現段階では少数意見であり、期待が込められていると言える。
大幅減産の渦中にあるトヨタ自動車(7203.T: 株価, ニュース, レポート)の渡辺捷昭社長は「年内の底打ちを期待したいが、自動車市場の現状を見る限りは厳しそうだ。今の状況が続くということも考慮して手を打たなくてはならないだろう」と指摘。野村HDの氏家会長は2010年、セブン&アイHDの鈴木会長は2010年前半、三井不の岩沙社長は早くて2010年の春と、いずれも今年中の底入れは困難との認識にある。三菱重工の佃会長は「2年ぐらいは景気回復は難しい」、新日鉄の三村会長は「3年は景気が悪いと言う前提で経営すべき」と、長期の調整を見通している。
ただ、景気が悪い中でも、来年度入り後は、やや明るい兆しが出る可能性もある。現状は、需要の減少に在庫調整が加わり生産調整に拍車をかけているため、3月末に向けて在庫調整が進展すれば「年央には、需要減に見合った生産調整の水準に戻る」(三村会長)という。
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(ロイター日本語ニュース 企業グループ;編集 田巻 一彦)
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