〔情報BOX〕FRB議長が1日の講演で言及した金利調整以外の対応策
[1日 ロイター] 米連邦準備理事会(FRB)のバーナンキ議長は1日の講演で、現在1%のフェデラル・ファンド(FF)金利の誘導目標をさらに下げることも想定できるとの認識を示したうえで、政策金利の調整以外で景気支援に向けFRBがとり得る手段があると述べた。
以下は、バーナンキ議長が挙げた対応策およびコメント。
◎長期国債買い入れ
米財務省や政府系住宅金融機関(GSE)が発行した期間が長めの債券を市場で大量に買い入れる。
「このアプローチは、当該債の利回りに影響を与えることになり、ひいては需要全体の押し上げに寄与する」
◎流動性供給の多様化(BACKSTOP LIQUIDITY)
金融機関にだけでなく、すでにコマーシャルペーパー(CP)市場で行ったように金融市場に直接流動性を供給する。
「このようなプログラムは有望。なぜなら銀行やプライマリーディーラーを介さず、直接主要クレジット市場の借り手や投資家に流動性を供給できるからだ」
上の2つの選択肢はいずれも、政策金利がゼロに近づき、従来の金利調整で効果があまり期待できない局面でとり得る量的緩和策にあたり、現にFRBはCP買い取り、公定歩合融資の適格担保の拡大などでこれを実施している。また、ゼロ金利下でマネーサプライを調整するために、FRBが準備金の残高目標を設定することも考えられる。
<FRBのバランスシート>
さまざまな流動性供給策を打ち出してきた結果、FRBのバランスシートは9月時点の倍以上に膨れ上がった。バーナンキ議長は、いずれは維持可能な水準まで圧縮する必要があるとしつつも、あくまで金融市場の安定化、成長支援が最優先事項と強調している。
<伝統的でない金融緩和策の弊害>
量的緩和といった変則的措置は弊害も伴う。サンフランシスコ地区連銀調査部門のアソシエートディレクター、グレン・ルードブッシュ氏がその点を以下のように指摘している。「量に着目した金融政策運営、FRBのバランスシートの構成が変化したり、バランスシートの規模拡大が経済に及ぼす影響を正確に把握することは難しい。こうした不確実性から、量的緩和策には試行錯誤が伴う試みとなる」
<低金利維持へのコミット>
FRBが予見可能な将来にわたる低金利維持をコミットすることも可能。これは長期金利を押し下げる狙いで2003年から2004年にかけて実施済み。しかし、こうした戦略はFRBの政策運営を縛りかねないと懸念する声がある。
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