UPDATE1: 東京株式市場・大引け=急反落、海外ファンドがリスクマネーを巻き戻し
日経平均.N225 日経平均先物9月限<0#2JNI:>
終値 9549.61(-276.66) 終値 9540(-290)
寄り付き 9695.76 寄り付き 9640
安値/高値 9511.45─9712.09 安値/高値 9510─9650
出来高(万株) 253287 出来高(単位) 84690
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[東京 23日 ロイター] 東京株式市場で日経平均は急反落。一時、下げ幅は前営
業日比300円を超え25日移動平均線を下回り9500円に接近した。ヘッジファンド
など海外勢が景気回復や米金利上昇への懸念を強め商品や株式などからリスクマネーを巻
き戻した。ドル/円も約1カ月ぶりの安値となる95円前半まで円高が進み輸出株への警
戒感が強まっている。個人投資家も環境関連の材料株に利益確定売りを急いでおり、円高
メリットが期待される紙パなど一部を除いて売りが優勢だった。
東証1部騰落数は値上がり193銘柄に対して値下がり1453銘柄、変わらずが54
銘柄だった。
リーマンショック時のような暴力的な動きではなかったが、世界的に株安が進み、債券
価格が上昇、高金利通貨が売られるという、投資家のリスク回避姿勢が強まった一日とな
った。きっかけは世界銀行が大半の主要国の2009年度成長率予測を下方修正したこと
とされるが、ヘッジファンドなどによるリスクマネーの巻き戻しは前週から始まっており、
世銀の引き下げは巻き戻しを加速させたひとつのきっかけにすぎないと三菱UFJ証券・
投資情報部長の藤戸則弘氏は指摘する。原油先物やインド株、ロシア株、金先物などへ
の外国人投資家の売り越しが続いており、ファンド勢がいったん手仕舞いに動いている構
図が鮮明だという。
金融不安による過敏なまでの生産や消費の減少が正常化に向かうリバウンド局面に入っ
たとの認識は強まっていたが、マインドや期待が先行し、超金融緩和によって生み出され
た潤沢な流動性がリスク資産の価格を押し上げる要因にもなっていた。三菱UFJ証券の
藤戸氏はリスクマネー巻き戻しの背景について「伊レッチェでの主要8カ国(G8)財務
相会合で超金融緩和策からの『出口政策』の話が出始めた。また今週は米国で2年債、5
年債、7年債と過去最大規模の国債入札を控えていることで財政赤字と国債増発懸念を背
景にした『悪い金利上昇』をファンド勢が懸念し始めている」ことがあるとみている。
ただ流動性が枯渇したわけではなく、利益確定売りで獲得したキャッシュなどをリスク
資産に再び振り向ける機会を投資家はねらっている。「個人投資家をはじめ、国内年金、
海外投資家の買い余力はあり、依然、下がれば買いたいという姿勢に変わりはない」
(大和住銀投信投資顧問・投資戦略部長の門司総一郎氏)という。日経平均でみて9000
円を大きく割り込むような展開を予想する声はまだ少ない。
個別では主力株がほぼ全面安商状。ソニー(6758.T: 株価, ニュース, レポート)、キヤノン(7751.T: 株価, ニュース, レポート)、トヨタ自動車
(7203.T: 株価, ニュース, レポート)などの主力輸出株は円高も加わってさえない展開。国際石油開発帝石(1605.T: 株価, ニュース, レポート)、
住友金属鉱山(5713.T: 株価, ニュース, レポート)などの資源関連銘柄もコモディティー価格の下落で軒並み安となっ
た。ジーエス・ユアサ コーポレーション(6674.T: 株価, ニュース, レポート)、明電舎(6508.T: 株価, ニュース, レポート)など環境関連の材料
株も売られた。
三菱UFJフィナンシャル・グループ(8306.T: 株価, ニュース, レポート)、みずほフィナンシャルグループ
(8411.T: 株価, ニュース, レポート)、三井住友フィナンシャルグループ(8316.T: 株価, ニュース, レポート)などの大手銀行株も安い。三井住友
FGはきょうの大引け後にMSCIインデックスのリバランスに伴う需要が約900万株
発生すると推計されていたが、全体の地合い悪化や前日に公募株式を取得した投資家の利
益確定売りに押されたとみられている。
(ロイター日本語ニュース 伊賀 大記記者)
(daiki.iga@thomsonreuters.com;03-6441-1785;ロイターメッセージング:
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