〔クロスマーケットアイ〕米指標悪化し世界景気の二番底懸念広がる、日本株も資金流出
<東京市場 2日>
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日経平均 |国債先物12月限| 国債303回債 |ドル/円(12:35) |
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9733.42円 | 139.59円 | 1.255% | 89.37/40円 |
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-245.22円 | +0.28円 | -0.035% | 89.59/63円 |
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注:日経平均、国債先物は前引け、現物の価格は午前11時の値。
下段は前営業日終値比。為替はNY終盤。
[東京 2日 ロイター] 米経済指標の悪化を背景に、世界的な景気の二番底への思
惑が高まってきた。日経平均.N225は大幅に続落して9800円台を割り込み、長期金
利は1.255%まで低下している。輸出依存の日本株の構成が直ちに変わらない以上、
米経済の先行きがあやしくなれば、日本株からマネーが流出する構造が続きそうだ。
<短期筋に加え、個人・国内機関投資家も株売り>
2日の株式市場では、前日の米株が大幅安となり、幅広い銘柄に売りが先行した。商品
投資顧問業者(CTA)などの短期筋による先物売りのほか「個人や国内機関投資家など
の投げ売りが出ている。米マクロ指標の改善鈍化がマインドを冷ましている」(準大手証
券エクイティ部)という。
米株安のきっかけは、ISM製造業景気指数や新規失業保険申請件数などの弱い内容だ
った。特に9月ISM製造業景気指数は、前月の52.9から52.6に低下。 拡大・
縮小の分かれ目となる50は依然上回ったものの、事前予想を大幅に下回り、市場に失望
感が広がった。「ISM指数は政策効果のはく落もあり、今後伸びが鈍化する可能性があ
る。米株価はこれまでマクロ指標を受け、期待先行で上昇してきたが、今後調整に入って
もおかしくない」(みずほ総研・シニアエコノミストの武内浩二氏)との指摘も出てい
る。
また、立花証券・執行役員の平野憲一氏は「米国の経済指標が予測を下振れ始めたこと
を嫌気して米株の上値トライの機運が後退し、日本株も売りターゲットとなっている」と
指摘。その上で「日本株単独の市場環境をみても、企業業績のV字回復の可能性が低くな
ってきたとの見方が広がる一方、決算ピークを過ぎた海外のファンドマネーが安全資産に
シフトし、日本株に戻ってこない可能性がある。ファンダメンタルズ、需給ともに正念場
で、残念ながら強気になれない。日経平均は当面、9750円の攻防となるが、それを大
きく下放れると9500円が視野に入ってくるだろう。今年の高値はすでについた可能性
は5割程度に高まったのではないか」と予想する。
だが、投資マネーが株離れを本格化させたわけではないとの声もある。大和証券・投資
情報部長の多田羅信氏は「世界的な低金利が継続し、原油など一部の国際商品市況は高値
を維持している。株式市場には短期的なリスク回避の動きが出ているものの、投資マネー
が本格的に流出しているわけではないだろう」とみている。
同氏は来週からスタートする米7―9月期決算を見極めながら、日経平均は9700円
前後での値固めを予想。「ミクロの回復が確認できれば7月の底入れパターンと同様に日
米とも株価は反転する可能性がある」と話している。
<中期債売り/長期債買い、金利曲線はフラット化>
円債市場では、国債先物<0#2JGB:>が一時前日終値より36銭高い139円67銭まで
買われ、3月23日以来の高値圏に突入した。市場参加者によると、2日午前の取引で観
測されたフローは、1)年金勢や銀行勢の長期買い、2)中期ゾーンでの入れ替え、3)
海外ファンドの先物買い──など。
2年ゾーンから10年ゾーンにかけた金利差が縮まり、イールドカーブの形状は同ゾー
ンでフラットニングした。外資系金融機関の債券ディーラーは「益出し狙いで中期売り/
長期買いのオペレーションが入りやすくなっており、しばらくカーブにはフラットニング
圧力がかかりそう」と話した。
米雇用統計や6日の10年債入札を控え、取引一巡後は動意が薄らいだ。ジリジリと長
期金利はていかしているものの、市場には「金利低下を目指すかどうかは、米雇用統計後
の米債の反応や来週の10年債入札次第だが、景気二番底シナリオが明確になったわけで
はなく、一方向的な金利低下は続かないのではないか」(ドイツ証券・チーフ金利ストラ
テジストの山下周氏)との見方もある。
<ドル広範に買い戻し、キャリー取引を一部圧縮か>
外為市場では、売り地合いの続いてきたドルが広範に反発。ユーロ/ドルEUR=が1.
45ドル前半と3週間ぶり安値を更新したほか、豪ドル/米ドルAUD=D4も1日につけた
1年1カ月ぶり高値から200ポイント弱反落。前月17日に1年1カ月ぶり安値を更新
した米ドル/南アフリカランドZAR=D4が2%超急伸し1カ月ぶり高値まで切り返し、米
ドル/メキシコペソMXN=も「まとまった買いがあったとの観測」(外銀)に2%弱の上
昇となった。全般的に「ドルキャリー(取引)が巻き戻された」(都銀)という。
ドル買い戻しのきっかけとなったのは、予想を下回る米指標や米株の大幅な下落、最近
のユーロ高に警戒感を示した欧州中央銀行(ECB)高官発言など。
ただ、市場では下げが長期化していたドルの買い戻しや、じり高が続いていた米株の反
落は、今夜発表の9月米雇用統計や週末にイスタンブールで開催される7カ国財務相・中
央銀行総裁会議(G7)に向けたポジション調整だった可能性があるとの声も少なくな
い。「テクニカル的にも調整が入りやすいタイミングだった。ECB幹部発言はG7への
影響やその後も続くかが気になるが、少し見極めの時間が必要」(外銀のチーフディーラ
ー)との声が出ている。
(ロイター日本語ニュース 田巻 一彦 ;編集 宮崎 大
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