UPDATE2: クレジット市場動向=共同発行地方債の消化は無難、日本ソブリンCDSは横ばい
<対国債スプレッド>
政保債(地方公)10年 3.5─4.0bp 銀行債(みずほ)5年 25─26bp
地方債(都債) 10年 7.5─8.0bp 電力債(東電)10年 12─13bp
--------------------------------------------------------------------------------
[東京 10日 ロイター] 一般債市場では条件決定された共同発行公募地方債
<0#0128=JFI>(期間10年)の消化は無難に進んでいる。条件決定時のスプレッドが利回
り曲線(カーブ)ベースで6.5ベーシスポイント(bp)と前月債(7.0bp程度)
から縮小したため、スプレッド重視の中央投資家の需要は弱かったものの、金利水準が大
きく切り上がったため、利回り志向が強い地方投資家の需要に支えられた。クレジット・
デフォルト・スワップ(CDS)市場で日本ソブリンのドル建て5年が75bpと前日と
同水準で出合いを付けた。藤井裕久財務相が10日、財政悪化懸念に伴う長期金利上昇に
懸念を示したことがらワイド化の動きにいったん歯止めがかかった。
共同発行地方債の発行条件は、表面利率1.54%、発行価格は99円95銭で決まっ
た。表面利率は前月債に比べて0.20%ポイント引き上げられた。応募者利回りは
1.545%。金利上昇局面での起債となったが、銀行貸出の伸び率鈍化で金融機関の資
金余剰に大きな変化はないため、「運用先として地方債に対する買い需要は底堅い」(国
内金融機関)といい、無難に消化が進んだ。格下げ懸念がくすぶっている日本国債は、海
外勢の投機的な動きが入りやすいこともあり「国内投資家にとって地方債の方が買いやす
い面もあるのではないか」(同)という。
あるシ団メンバーは「発行額(1200億円)が大きいため、即日完売というわけには
いかないが、事前に予約が入っていた分があるため、かなりの額が消化されているよう
だ。スプレッドを投資基準にする大手機関投資家の積極的な投資姿勢は見られなかった
が、金利水準を踏まえて投資する地方投資家の需要でスプレッドのタイト化が可能となっ
た」と述べた。
CDS市場は閑散。指標となるiTraxxJapanシリーズ12ITJJP5Y=GFは
130bp、129bpと前日(134bp)からタイトな水準で取引が成立した。前日
の米CDS市場が株高を手掛かりにタイト化した流れを引き継いだ。国内市場でも日経平
均が堅調に推移したことからリスクを選好する動きが強まった。
日本ソブリンCDSについては、政府サイドから市場が神経質になっている財政問題に
対する言及があったことから、ワイド化の動きに一服感が出た格好。「マーケットは中期
的な財政規律に向けて数値目標などの明確なコミットを期待しているが、これまで沈黙し
ていた政府側から発言が出たことで半歩前進」(国内証券)との声があった。
藤井財務相は午前、国債市場で長期金利が上昇傾向にあることについて、非常に危惧
(きぐ)しているとし、財政の悪化を反映しているので、何としても是正しなければなら
ないと発言。菅直人・副総理兼国家戦略担当相も、2010年度国債発行について、44
兆円以下への抑制を表明している鳩山由紀夫首相発言は「内閣の来年度予算に向けた方針
と受け止めている」と述べ、予算編成にあたっては国債発行44兆円を上限に取り組む考
えを示唆した。
<CP発行総額は400億円程度>
CP市場は閑散。発行総額は400億円程度にとどまった。発行レートは横ばい。a1
格の電機が150億円(11月下旬期日、0.13%割れ)、a1格の石油が40億円
(12月中旬期日、0.12%近辺)、a1格の小売りが130億円(2010年2月中
旬期日、0.13%割れ)などの発行が観測された。
CDSの情報は、<JPN/CDS1>MARKITCDSITJJP5Y=GFをダブルクリックしてご覧下
さい。なお、契約によっては、ご覧頂けないこともあります。
© Thomson Reuters 2009 All rights reserved.



日本
米国