〔外為マーケットアイ〕豪ドルが15カ月ぶり高値更新、リスク選好が強まる
円後半で弱含み、中国の主要景気指標に注目
ドルは89.75円付近で狭いレンジ内の推移ながらも弱含み。市場の関心は日本時間午前11時に予定される中国の主要景気指標(10月分)に向いている。
「これらの指標が強い結果となれば、世界経済回復見通しに対する懸念を和らげ、投資家のリスク志向改善につながろう。こうした状況下では、株価が堅調に推移するなかで、ドルも円も弱含み、クロス円が上昇する展開となる可能性が高い」とJPモルガンチェース銀行のシニアFXストラテジスト棚瀬順哉氏は言う。
エコノミスト22人を対象にしたロイター調査によると、中国経済は10月に拡大の勢いを増し、鉱工業生産が1年4カ月ぶりの高い伸びとなり、輸出は上向き、市中の資金流通量も増えて投資を加速させた。
貿易収支の予想中央値は前年比プラス19.1%、鉱工業生産は前年比プラス15.5%、都市部固定資産投資は33.5%、小売売上高は前年比プラス15.8%、消費者物価指数は前年比マイナス0.4%、生産者物価指数は前年比マイナス5.0%。
<08:15>ドル指数軟調、日米財務相会談で米のドル安阻止姿勢確認できずとの見方
ドルは89.75円付近。主要6通貨に対するICEフューチャーズUS(旧NY商品取引所)ドル指数.DXYは75付近。前日は一時74.930まで下値を伸ばし、昨年8月以来15カ月ぶりの安値を更新したが、現在も下値不安が残る展開。
藤井裕久財務相は10日夜、都内で行われたガイトナー米財務長官との会談後、記者団に対し「米国を貯蓄経済に転換し、ドルを強くしたいとのガイトナー長官の意思を再確認した」と語った。ただ会談では現在のドル安について話はでなかったという。
藤井財務相によると、同相がガイトナー財務長官に対して「今はいろいろな問題があるが、ドル(を中心とした)経済が基本」と伝えた。また、藤井財務相は現在の為替市場について「今は円高・ユーロ高ではなくドル安だ」とし、これまで自身の発言として「円安が悪い、円高がいいとは一言も言っていない」と語った。会談では、中国・人民元に関する話題も出なかったという。
為替市場では、会談でガイトナー財務長官からドル安阻止について強いコミットメントが示されなかったとことで「ドル安容認と受け取られても仕方がないだろう。米国のスタンスについては特に意外感もない」(外為アナリスト)という。
<07:35>きょうの予想レンジはドル89.40―90.20円、中国の経済指標待ち
きょうのドル/円JPY=の予想レンジは89.40―90.20円。ユーロ/ドルは1.4930―1.5030ドル。ユーロ/円は134.10―135.10円。前日のニューヨーク市場では、11日の休場を控えて、ドル/円の値幅が50銭と狭いレンジとなり、薄商いで方向感の無い値動きとなった。
日本時間11時に消費者物価指数など一連の中国関連指標が予定されており、「指標を受けて中国株が下落するようなら、為替市場ではリスク回避の円買いを誘発しやすく、逆に株価が上昇するようなら、ドルと円が両方売られ、ドル/円相場では円売りがドル売りを凌いで円安方向に動くことが予想される」(外為アナリスト)という。
(東京 11日 ロイター)
全スポットレート(ロイターデータ)FX=
アジアスポットレート(同)AFX=
欧州スポットレート(同)EFX=
クロス円レート(同)JPYX=
クロス円の時系列レート(同)JPNUJPNXJPOAJPOD
通貨オプションFXVOL
スポットレート(ロイター・ディーリング約定値)D4FX=
スポットレート(RTFX)FX=RTFX
スポットレート(日銀公表)TKYFX
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