UPDATE1: クレジット市場動向=新発地方債の消化順調、日本ソブリンCDSにタイトな気配
<対国債スプレッド>
政保債(地方公)10年 3.5─4.0bp 銀行債(みずほ)5年 25─26bp
地方債(都債) 10年 7.5─8.0bp 電力債(東電)10年 12─13bp
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[東京 11日 ロイター] 一般債市場では条件決定された新発地方債の消化は順調
に進んでいる。条件決定時のスプレッドは横ばい、または緩やかにタイトニングしている
ものの、前月債から金利水準が切り上がったことで投資魅力が出た。クレジット・デフォ
ルト・スワップ(CDS)市場で日本ソブリンのドル建て5年は68─76ベーシスポイ
ント(bp)と前日引け(74bp)に比べてややタイトな気配が示された。藤井裕久財
務相や菅直人・副総理兼国家戦略担当相による前日の発言をきっかけに財政規律への期待
感が浮上したことで、プロテクションの買いが一服した。
今週の一般債市場では、新発地方債の起債ラッシュとなっている。11日も12銘柄、
総額1850億円の募集が行われた。期間10年の神奈川県<0#0103=JFI>地方債の国債ス
プレッドは7.5bpと前月債(8.0bp)を下回るなど緩やかなタイト化の流れを引
き継いだ銘柄もあったが、金利水準が前月に比べて大きく切り上がったこともあり、絶対
利回りを重視する地方投資家を中心にした需要で消化状況はいずれも順調に進んだ。
みずほ証券・シニアクレジットアナリストの伴豊氏は「地方金融機関は資金余剰感が強
いため、タイトなスプレッドでも消去法的に地方債を買わざるを得ない。信用力や格付け
が高く、国債よりもリターンを確保できる地方債に資金が流れやすい。目先的に需給が崩
れるような気配は感じられない」と指摘している。
CDS市場は閑散。指標となるiTraxxJapanシリーズ12ITJJP5Y=GFは
130.5bpと前日(129bp)から小幅ながらワイド化した。その後、130─
133bp付近の気配が示された。材料難から積極的な取引が手控えられ、個別銘柄も
全日本空輸(9202.T: 株価, ニュース, レポート)<0#9202=JFI>1年が200bpで出合いを付けた程度にとどまった。
日本ソブリンCDSについては、ワイド化の動きが一服。藤井財務相は10日、国債市
場で長期金利が上昇傾向にあることについて、非常に危惧(きぐ)しているとし、財政の
悪化を反映しているので、何としても是正しなければならないと発言。菅直人・副総理兼
国家戦略担当相も2010年度国債発行について、予算編成にあたっては国債発行44兆
円を上限に取り組む考えを示したことをきっかけに、ワイド化に歯止めがかかった。長期
金利は低下に転じたが「ソブリンCDSが現在の水準からどう動くのか分からず、すでに
年末モードの気配も感じる」(邦銀)との声も出ていた。
<CP発行総額は1400億円程度>
CP市場は閑散。発行総額は1400億円程度。発行レートは小幅低下。a1格の石油
が100億円(2010年2月上旬期日、0.13%台半ば)、a1格の輸送用機器が
80億円(11月下旬期日、0.13%割れ)、a1格のその他金融が20億円
(2010年2月中旬期日、0.14%台前半)などの発行が観測された。
(ロイター日本語ニュース 星 裕康記者)
(hiroyasu.hoshi@thomsonreuters.com;03-6441-1786;ロイターメッセージング
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