〔クロスマーケットアイ〕海外勢に日本売りムード残る、円債は5年入札後に反転

2009年 11月 13日 13:13 JST
 
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<東京市場 13日>

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日経平均   |国債先物12月限| 国債303回債  |ドル/円(13:05) |

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   9752.13円 | 138.90円  | 1.340% | 90.16/21円  |

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-52.36円 |  +0.41円 | -0.030% | 90.35/38円  |

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注:日経平均、国債先物は前引け、現物の価格は午前11時の値。

下段は前営業日終値比。為替はNY終盤。

 [東京 13日 ロイター] 週末13日の東京市場は、小幅の株安と長期金利の低下

が同居する展開。週初は一部の海外勢が日本株売り/日本国債売りの取引をしていたが、

12日の5年利付国債入札後の長期金利低下をきっかけに、国債先物の買い戻しを強いら

れている動きが見えているという。ただ、株式市場を中心に海外勢の日本売り的なムード

が残っており、この先も日本を除くアジア株買い/日本株売りの取引が継続する可能性も

残されている。

 

 <欧州勢が内需関連株売り>

 株式市場では前日の米株安を受けて日経平均.N225が続落している。ドル/円JPY=

は90円台と円安方向で落ち着いているものの、積極的な買い材料とはならなかった。

「米国系からTOPIX型で幅広い売りが出ているほか、欧州系による内需関連株売りも

目立っている。ファイナンスラッシュによる需給悪化の懸念が強く、海外勢の日本株離れ

が進んでいる印象だ」(東海東京証券・エクイティ部部長の倉持宏朗氏)という。

 みずほ総研・シニアエコノミストの武内浩二氏は「日本株への懐疑的な見方は変わらな

い。連立与党の政策について、財政健全化が維持されるかどうか不透明であるほか、ドル

安基調が続くとの見方から円高の出口が見えてこない。引き続き景気の先行きもはっきり

しないため、押し目買いが入りやすい9500円付近を下抜けると9000円付近に下落

する可能性もある」と話している。

 ある国内市場関係者は「一部の海外勢の中には、日本売りで収益を出そうと明確にポジ

ションを形成しているところもある。その中にはアジア株買い/日本株売りを仕掛けてい

る向きもある」と話す。

 日銀は10月30日の金融政策決定会合で、コマーシャルペーパー(CP)・社債の買

い取り措置を期限となる年末で打ち切ると決めたが「一部の海外勢は日銀の政策を疑問視

している。国債買い入れ増額など一段の金融緩和策がなければ円高基調は変わらないので

はないか」(大手証券)と警戒する声も出ている。

 また、みずほ証券・投資情報部・マーケットアナリストの高橋幸男氏は「債券先物買い

/株価指数先物売りの裁定取引が出ているようだ」と指摘するが「政府による2010年

度予算概算要求のムダに切り込む事業仕分け作業が理由付けとしてあがっているものの、

仕分けによるムダ削減は兆円単位でなければ、インパクトはないのではないか」と述べて

いた。

 <長期金利は一時1.340%に低下>

 円債市場は13日も大幅続伸。国債先物の中心限月12月限は前日比41銭高の

138円90銭で午前の取引を終えた。前日夕方やその後の海外市場で債券が上昇したこ

と、株安が影響し朝方から買いが優勢の展開。短期筋の戻り売りが出る場面もあったが、

CTA(商品投資顧問業者)の買いも巻き込み先物は上値を伸ばした。

 現物債も堅調。今週は年金勢や地銀勢の積極的な買いが指摘されていたが、前日の5年

債入札が好調に終わったことでさらに買い安心感が強まり、見直し買いが続いている。

10年最長期国債利回り(長期金利)は前日比3ベーシスポイント(bp)低い

1.340%、20年債利回りは同3bp低い2.090%、5年債利回りは同

2.5bp低い0.625%に低下した。

 ただ、マーケットの大きなプレイヤーである都銀勢が一斉に積極的な買いに傾いている

わけではない。前日の5年債入札も、好調な結果となったわりには都銀勢の購入を指摘す

る声は少なかった。

 潤沢な資金を抱えた都銀勢は9月に大量に債券を買ったが、その後、10月、11月と

買い過ぎた分の残高を落とす動きが加速していた。足元では「都銀勢がこの2カ月である

程度、ポジションを軽くしただろうが、ここから積極的に残高を再度、積み増していくと

いうスタンスではないようだ。中長期的な財政悪化への懸念はやはり、根深いテーマとし

て残っている」(国内金融機関)という。

 

 <一部の参加者にドル売りへの不安感も>

 外為市場は全般に動意薄。午前の市場でドル/円は90.20─90.42円の22銭

値幅でもみあったほか、ユーロ/ドルも1.4833─1.4870ドルの37ポイント

で値動きが鈍く、豪ドル/米ドルも0.9224─0.9267ドルと43ポイントのレ

ンジ取引になった。海外市場でのドル買い戻しが一服し、次の方向感を模索する展開にな

った。 

 通常、リスク選好が一服すると円はドルとともに買われ、ドル/円では円買いになるケ

ースが多いが、このところの幅広いドル売りの流れの中で、90円を下回る推移が続いて

おり「ドル/円のポジションもドル・ショートに傾いていた」(国内証券)という。

 海外市場でのドルの上昇はドル/円も含めてドルのショート・カバーとみる声が多い。

ただ、巻き戻しが急速だったことに加え、ユーロ/ドルが年初来高値を取りきれずにチャ

ート上ではダブル・トップが形成されつつあるなど、ドル売りの流れに対する不安要因も

出てきている。「基本的にはドル売りトレンドはまだ続くとみているが、転換するかもし

れないという警戒感も出て様子見になっている。日米首脳会談や米中首脳会談での材料待

ちだ」(国内証券)という。 

 

(ロイター日本語ニュース 田巻 一彦 ;編集 吉瀬邦彦)

(kazuhiko.tamaki@thomsonreuters.com ロイターメッセージング 

kazuhiko.tamaki.reuters.com@reuters.net 電話: 03-6441-1848)

 
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