UPDATE1: 東京株式市場・大引け=小反発、増資や円高への警戒感が上値抑える
日経平均.N225 日経平均先物12月限<0#2JNI:>
終値 9791.18 (+20.87) 終値 9800 (+50)
寄り付き 9784.14 寄り付き 9800
安値/高値 9725.81─9802.53 安値/高値 9720─9810
出来高(万株) 184482 出来高(単位) 53986
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[東京 16日 ロイター] 東京株式市場で日経平均は小反発。ファーストリテイリ
ング(9983.T: 株価, ニュース, レポート)など一部の値がさ株が日経平均を支えたが、値下がり銘柄が1000を超え
るなど全般的には軟調な地合いだった。TOPIXは4日続落。薄商いながら銀行などフ
ァイナンス懸念が強いセクターに短期筋からの売りが続いている。1ドル90円を割り込
んでいる円高への警戒感も強い。7─9月期実質国内総生産(GDP)は市場予想から上
振れたが、影響は限定的だった。
東証1部騰落数は値上がり421銘柄に対して値下がり1186銘柄、変わらずが81
銘柄だった。東証1部の売買代金は1兆1562億円。
ファイナンス懸念が引き続き上値を抑える構図となっている。
前週末に三菱UFJフィナンシャル・グループ(8306.T: 株価, ニュース, レポート)と日立製作所(6501.T: 株価, ニュース, レポート)の公募増
資方針が明らかになり、ともに大きく株価を下げた。市場では両株について、増資はある
程度予想されていたことから織り込み済みとの声もあったが、希薄化懸念が先行した。
他のメガバンク株や主力ハイテク株にも売りが波及。日経平均を約34円押し上げたファ
ーストリテイリングがかろうじて下支える展開だった。
ただファイナンス懸念のある銘柄を海外や国内の長期資金が積極的に売っているわけで
はなく、あくまで短期筋中心の動きだという。市場では「国内、海外ともに長期資金のフ
ローがない。ファイナンスを売り材料として短期資金が動いている程度だ。株価が下がれ
ば買いたい投資家もいるが、下がらないのでオーダーも出ない」(大手証券トレーダー)
との声が出ていた。「TOPIXの850ポイント以下では国内勢の売り圧力低下も予想
され、ここからは下値も限られそうだ」(大手証券)との指摘もあった。
みずほ証券エクイティストラテジストの瀬川剛氏は「7月も企業の大型ファイナンスが
相次いだが、公募株への資金の集まりが早いことが明らかになると、国内に待機資金は多
いとして市場に安心感が広がり、相場は急速に切り返した。今回は今年2度目の増資ラッ
シュであり、予想されていなかったような企業もファイナンスを発表しているため、希薄
化懸念は前回より重くなりそうだが、資金調達が順調に進めば、年末にかけて切り返す可
能性も大きい」と指摘している。
朝方発表された7―9月期実質GDPは年率プラス4.8%と市場予想のプラス2.9
%を大きく上回った。ポジティブ・サプライズとして序盤は買いが先行したが、徐々に息
切れした。市場の関心度が高いのは国内7─9月期GDPよりも、今晩発表予定の10月
米小売売上高だという。「8月に政策効果で増加し、9月はその反動でマイナスとなった
米小売売上高が10月にどうなるかが注目ポイントだ」(明和証券シニアマーケットアナ
リストの矢野正義氏)とみられている。
個別銘柄では、13日に公募増資で最大642億9200万円を調達すると発表した
三井化学(4183.T: 株価, ニュース, レポート)が大幅続落となった。6月に年初来高値を付けたときの信用期日が来月
に迫っているジーエス・ユアサ コーポレーション(6674.T: 株価, ニュース, レポート)も大幅安。700円をついに
割り込んだ。
一方、UBS証券が投資判断を「ニュートラル」から「バイ」に引き上げた日本郵船
(9101.T: 株価, ニュース, レポート)が反発した。
(ロイター日本語ニュース 伊賀 大記記者)
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