来週のクレジット市場=政地債など一般債への需要強い、CDSは米金融機関決算焦点で神経質な展開
<対国債スプレッド>
政保債(公営)10年 11.5─12bp 銀行債(みずほ)5年 43─44bp
地方債(都債)10年 17.0─18bp 電力債(東電)10年 26─27bp
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[東京 11日 ロイター] 来週のクレジット市場では、スプレッドに厚みのある政
地債、国内普通社債(SB)など一般債に対する投資家の需要が強まる見通し。クレジッ
ト・デフォルト・スワップ(CDS)市場では、米CDS市場への連動性を一段と強め、
タイト化の材料とワイド化の材料が交錯する中、プレミアムの変動率が高くなる神経質な
展開が予測される。米金融機関が来週相次いで発表を予定している第1・四半期決算の内
容が焦点となる。
新規に起債した政地債、SBの販売が好調な上に、セカンダリー・マーケットでも証券
会社の売り物を投資家が吸収するなど、一般債に対する需要は強く買い優勢の展開が見込
まれる。スプレッドについて、ある国内証券のアナリストは「新年度入りで豊富な資金を
抱える投資家が積極的な運用姿勢をみせているため、スプレッドはタイト化しよう」と述
べた。ただ、投資家は運用対象を厳しく選別する姿勢にある。日本の景気が踊り場となる
局面で、2008年3月通期の業績見通しを下方修正する企業が複数出てきている。「赤
字決算見通しにある企業のSBをポートフォリオからはずす動きが出てくる可能性はある」
(銀行系証券)との見方があった。
新発債では、大阪府<0#0104=JFI>が14日、東京都<0#0100=JFI>が16日、愛知県<0#0
108=JFI>が17日に地方債の発行条件を決める予定。
CDS市場では、指標となるiTraxxJapanシリーズ9JPMCDS01のプレミア
ムが比較的狭い範囲で小刻みに激しく上下する展開が予想される。来週もタイト化の材料
とワイド化の材料が交錯する可能性が高く、マーケットは敏感に反応しよう。
来週相次いで発表を予定している米金融機関の第1・四半期決算の内容が最大の材料と
なる。マーケットでは、評価損の計上が予想以上にふくらむ可能性があることや、米金融
機関の資産のうち、時価評価が難しい「レベル3」資産が増えることを警戒している。決
算発表は、米JPモルガン・チェース(JPM.N: 株価, 企業情報, レポート)が16日、米メリルリンチ(MER.N: 株価, 企業情報, レポート)<0#1108=
JFI>が17日、米シティグループ(C.N: 株価, 企業情報, レポート)<0#1226=JFI>が18日、米バンク・オブ・アメリ
カ・コーポレーション(BAC.N: 株価, 企業情報, レポート)<0#1237=JFI>が21日を予定している。7カ国財務相・中
央銀行総裁会議(G7)で金融危機回避策について主要7カ国の当局者や金融機関の幹部
と協議した内容についても、有力な材料としてマーケットに強く反映されよう。
信用収縮への不安はなかなか払しょくできないとみるクレジット関係者は多い。米住宅
市場の悪化が予想より深刻と判断する材料が出ているだけに、不動産価格の下落による米
国の実体経済への悪影響が懸念され、あらためて米サブプライムローン(信用度の低い借
り手向け住宅ローン)問題の深刻さが浮き彫りになる可能性がある。「米住宅市場のさら
なる悪化を確認する材料が出た場合、急激なプレミアムのワイド化も考えられる」(外資
系証券)との指摘が出ていた。
セクター別では、米サブプライムローン関連の損失が拡大の方向にある金融機関、為替
相場に業績が左右される輸出関連企業のプレミアムの動きが引き続き注目される。
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