来週のクレジット市場=政地債・SBなど一般債への需要強い、CDSタイト化
<対国債スプレッド>
政保債(公営)10年 10.0─11bp 銀行債(みずほ)5年 22─23bp
地方債(都債)10年 16.0─17bp 電力債(東電)10年 18─19bp
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[東京 2日 ロイター] 来週のクレジット市場では、スプレッドに厚みのある政地
債、国内普通社債(SB)など一般債に対する投資家の需要が強まる見通し。スプレッド
は強い需要を背景に、タイト化するとみられている。クレジット・デフォルト・スワップ
(CDS)市場では、クレジット危機の最悪期を脱したとの見方がマーケットに広まって
おり、プレミアムは低下する可能性がある。タイト化の材料に反応しやすくなり、クレジ
ットリスクを回避する取引の勢いは弱まる見通し。
一般債では、新規に発行される政地債などへの需要が強く、買い優勢の展開が見込まれ
る。投資家の運用について、ある国内証券のディーラーは「4月下旬から5月上旬にかけ
て新発債の起債がなかった上に、セカンダリー市場でも品薄状態にあることから、信用リ
スクの低い政地債、格付けの高い電力債などには、投資家の強い需要がありそうだ」とみ
ている。スプレッドは今週、需要が強く気配値を切り下げる銘柄が目立った。「来週も投
資家の積極的な運用が継続される見込みで、スプレッドはタイト化する可能性が高い」
(大手証券)という。
新発債では、9日に発行条件が決まる予定の政府保証債は、
公営企業金融公庫<0#0906=JFI>、独立行政法人日本高速道路保有・債務返済機構
(高速道路機構)<0#0905=JFI>など計5銘柄・総額2400億円が見込まれる。
地方債も9日に、埼玉県<0#0110=JFI>、兵庫県<0#0106=JFI>など
計5銘柄・総額800億円の起債が予定されている。
来週も多くの企業が2008年3月期決算を発表する。「投資家は好業績、業績回復を
確認できた企業のSBを積極的にポートフォリオに組み入れよう」(国内証券)との見方
が出ていた。金利が急激に上昇する局面が増えているが、来週も同様な局面では、投資家
が積極的に押し目買いを入れてくる見通し。金利推移を見通す上で、8日に実施される1
0年利付国債の入札結果が注目される。
CDS市場は、徐々にタイト化する可能性が高い。米国景気は依然として厳しい状況に
あるが、マーケットでは、クレジット危機の最悪期を脱したとの見方が広まっており、ク
レジットリスクを回避するプロテクションの買いが勢いづく状況にない。タイト化の材料
に反応する局面が多くなる見通し。
指標となるiTraxxJapanシリーズ9<ITXCK5JA=GFI>のプレミアムは、2日に
70ベーシスポイント(bp)と、4月28日に付けたこれまでの最低値73bpを更新
した。マーケットでは、信用収縮懸念の後退から株式相場が堅調に推移していることを背
景に、プレミアムは一段と低下した。シリーズ9について、ある国内証券のクレジットア
ナリストは「クレジット危機の最悪期を脱したとの見方が強くなり、投資家はこれまでの
信用リスクを回避するプロテクションの買いを解消し、信用リスクを取るプロテクション
の売りへとポジションを変えている」と述べた。
マーケットでは、個別企業のCDSプレミアムに関連し、一般債と同様に決算発表の内
容に注目している。決算発表とプレミアムの関係について、大和証券SMBC・金融市場
調査部チーフクレジットアナリストの大橋俊安氏は「商社のように業績見通しが良い企業
のプレミアムはタイト化が鮮明になるだろう」と予測している。
セクター別では、為替相場のドル高/円安を材料視してタイト化が進んでいる輸出関連
企業のほか、金融、電力、鉄鋼などの動きが注目される。個別では、8日に決算を発表す
るソフトバンク(9984.T: 株価, ニュース, レポート)<0#9984=JFI>にマーケットの関心が集まる見通し。
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